犬が人間と仲良くするわけとは?
犬は人間と暮らす動物の中でも特に良好な関係を築けていると言われています。人間と犬との歴史は古く、遺跡や壁画などからも犬が昔から人間と共に生活してきたことがわかります。一緒に狩りをしたりする中でお互いにサポートしあい、良い関係を築いてきました。
そして現在では犬はペット以上になっています。相棒、パートナー、家族、いろんな言い方がありますがなくてはならない存在であるという意味ではみんな同じですね。そんな犬ともっと仲良くなりたいと思ったとき、どうしたら良いのでしょうか?今回は犬と飼い主がもっと仲良くなるためにできる方法をご紹介します。
もっと仲良くなるための4つのこと
リーダーとして振る舞う
犬にとって頼れるリーダーがいる生活というのは安心できるものです。常に誰かと順位争いをするよりも穏やかに生活することができます。
また守られている、という意識は犬にとって安心できる材料になるのです。リーダーとして認められるには、犬にきちんと一貫した態度で接することが重要です。
しつけやトレーニングなどを行う際に毎回方法を変えたり、態度を変えたりすると犬は混乱してしまいます。また頼りない飼い主だと判断された場合には、犬がリーダーになろうと頑張ってしまい関係が悪くなることもあります。そのため飼い主さんは犬がいる群れ、つもり家族の中でリーダーであることが望ましいのです。
ポジティブな表情
人間のネガティブな表情や言葉は犬にも伝わっています。
犬が気を使って寄ってこなかったり、怖がって逃げてしまうこともあります。無理してポジティブな表情を作ることはありませんが、できるだけネガティブな表情や言葉は使わないようにすると良いですね。飼い主さんだけではなく家族の様子も見ているので、ネガティブにならないように毎日を過ごせるようにしてみましょう。
穏やかに声をかける
犬が嫌いな人の特徴のひとつに大きな声を出したり、怒鳴ったり、急に大きな音をたてるなどがあります。犬は聴覚も良いのでいきなり大きな音を出されるとびっくりしてしまうのです。何回もびっくりさせるような人を好きになるわけはありませんよね。
犬も穏やかに声をかけてくれる人を好みます。落ち着いた声で話しかけてあげることで犬も安心してその人と接することができます。またもし犬に対しておすわりやおてなどをさせたい場合にも大きな声で言わずに落ち着いた声ではっきりとした口調で伝えるようにしましょう。犬の場合は言葉がわからないので、声のトーンやイントネーションで判断していると言われています。そのためはっきりとした口調やトーンで話すのが良いのです。
コミュニケーションを大事にする
自分に興味を持ってくれていて、相手をしてくれる人を好みます。犬とのコミュニケーションをおろそかにしていると、犬も飼い主さんに興味を失ってしまいます。散歩中のアイコンタクトや犬のマッサージ、声掛けなどを毎日やっていると自然と仲が良くなってきます。もちろん無理にコミュニケーションを取ろうというわけではなく、あくまで自然に心地よいときに行うのがポイントです。犬が嫌がるまでやってしまうと逆効果なので、犬の様子も見つつコミュニケーションを取るようにしましょう。
もし嫌われてしまったら……?
もし犬に嫌われてしまったらどうしたら良いのでしょうか?犬との関係を修復するうえで、すぐに関係が戻るとは思わないことです。一度嫌われてしまったら関係をもとに戻すのはとても時間がかかります。これは人間でも同じことですよね。時間がかかるので根気強くいきましょう。
まずは何が原因かを考えてみましょう。過剰に構いすぎだったり、反対に放置しすぎたりしていませんか?急に大きな声をだしたり、犬を乱暴に扱ったりしていませんか?心当たりがあるようならすぐに改善しましょう。次に、急に近づいたりしないことです。嫌いな人が急にすぐそばに近づいてきたら嫌ですよね。犬に嫌われているなと感じたら無言で急に近づくことはせず、声をかけながらゆっくり距離を縮めていくようにしましょう。もし犬がそこで嫌がったらそれ以上は近づかないようにしてください。
また声も大切です。穏やかな声で話しかけましょう。けっして大きな声を出さないようにしてください。明るく穏やかなトーンで話すことで犬に安心してもらうことができます。
まとめ
犬と仲が良い人も、これから仲良くなりたいという人も色々な人がいると思います。でも仲良くなりたいという気持ちはみんな一緒ですよね。そのためには飼い主さんが群れの家族のリーダーであることや、ポジティブな表情、穏やかな声、密なコミュニケーションなどが重要になってきます。もちろん常に犬のためにポジティブでいないといけないというわけではありません。だめなときは慰めてもらうことも大切です。犬に対して愛情を持って誠実に接していけばきっと愛情は伝わるでしょう。