食事の時間は決めた方が良いの?
犬の食事の時間について調べていると「食事の時間は毎日同じにした方が良い」という意見と、それとは正反対の「食事の時間はバラバラにした方が良い」という意見が出てきます。相反する意見を目にして、犬を初めて飼う人や犬のしつけに悩んでいる人などは「結局どっちが正しいの!?」と困惑してしまうこともあるでしょう。
結論から言うとこれら意見はどちらも正しいのです。「どういうこと??」と疑問に感じる人が多いと思いますが、実はこれらはそれぞれ異なる問題においての見解のため、ある問題に対しては正しく、別の問題に対しては正しくない答えということになります。つまり、それぞれの意見にメリットとデメリットがあるということになり、どちらの意見を取り入れるかはそれぞれの家庭の都合や犬の性格に合わせることが必要なのです。
食事の時間を決めた方が良い理由
犬の食事時間を決めた方が良いか決めない方が良いかという問題については、どちらも正しくどちらも十分ではないとしましたが、ここでは食事の時間を決めることについてのメリットを解説していきたいと思います。
まず毎日の食事の時間を決めることで、犬にとっても飼い主にとっても先の見通しがつきスケジュール管理がしやすい、また生活リズムが整いやすいということが挙げられます。体内のリズムが整うことは睡眠時間をしっかりと確保できるなど健康的な生活習慣をつくる基礎にもなります。また、決まった時間に食事を与えることで食事時間の間隔が開きすぎたり近くなりすぎたりすることがなくなるので消化器官などへの負担が大きくなることなどを防ぐこともできるでしょう。
食事の時間を決めない方が良い理由
食事の時間が決まっていることで飼い主さんもスケジュールが立てやすく、犬にとっても生活リズムが整うというメリットがあります。
しかし毎日同じ時間に食事を与えることで犬がそのリズムを覚え、次第に「早くして!」「もうご飯の時間でしょ!」と要求吠えなどをするようになってしまうことがあります。犬が飼い主に対して要求を多くすることは関係性づくりにおいてあまりいい傾向になく、犬の要求に応じるということもできるだけ控えるべきだと考えられています。特に犬にとって非常に重要な要素である“食”については、飼い主さんがしっかりとコントロールすることが大切です。
犬の要求のままに与えてしまうと犬は「この人は何でも言うことを聞いてくれる」と勘違いしてしまい、その他のしつけなどにも悪影響が出る可能性があります。そのため、食事時間は毎日決まった時間ではなく数十分~2時間程度幅を持たせた中で与えるようにするなど食に関する主導権は飼い主さんにあるということを示すといいでしょう。
まとめ
犬の食事時間を決めるべきか決めずにバラバラにするべきかは絶対的な正解はありませんが、子犬や飼い始めなど犬との関係性がまだしっかりとできていないうちは食事時間にある程度バラつきを持たせるようにするといいのではないかと思います。飼い主さんとの関係性がきちんと構築され、しつけが一通り完了していたり特に困った行動などが見られない場合は食事時間を決めても決めなくてもどちらでも問題はないでしょう。ただし、食事の時間にバラつきを持たせる場合、それぞれの間隔が開きすぎてしまったりあげ忘れてしまうことなどがないよう十分注意してください。