犬の耳掃除…暴れてなかなか上手くできない!
皆さんは愛犬の耳掃除を行っていますか?「なんだか愛犬から異臭が…」と感じたら、実は耳から発せられる臭いだったという話も珍しくはありません。それほど犬の耳は汚れやすい部分でもあるのです。
しかし、基本的にほとんどの犬が耳掃除を嫌がります。そのため、飼い主が耳掃除をしようとすると、バタバタと足を動かして抵抗したり、一度それを学習してしまうと、耳掃除用の道具を飼い主が持った瞬間逃げてしまったり…。一筋縄ではいかないお世話の1つでもあります。
しかし、まったく耳掃除をしないと耳の中に垢が溜まってしまい、そこから細菌が増殖し、外耳炎になってしまうこともあります。そのため、耳掃除は頻繁にするお世話ではありませんが、定期的に行う必要があるのです。
犬が耳掃除を嫌がる時の対処法
犬が嫌がるお世話の代表格とも言える耳掃除。なかなか簡単には行わせてくれませんよね。では、犬が耳掃除を嫌がる時、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは3つの対処法をご紹介します。
1.日常的に耳を触る癖を習慣づける
まず、耳掃除をする前の段階ですが、犬が耳に触られることに慣れる必要があります。犬は普段触られ慣れていないところを触られると、違和感を感じて嫌がることがあります。また、身体の先端部分を触られることを嫌がる傾向が強いです。
耳は身体の端部分でもあり、普段なかなか触られることの少ない場所です。そのため、まずは耳に触られることから慣れてもらう必要があるのです。
日頃、耳掃除の時にしか耳を触らなければ、「耳を触られたらあの耳掃除が!」と勘付いてしまいますが、日頃から習慣として耳を触っていれば、耳を触っただけで暴れられることを防げます。
2.浄液は人肌まで温めてから使用
犬の耳掃除に使用されることの多い耳の洗浄液ですが、そのまま洗浄液を耳に垂らしてしまうと、一瞬ひやっとした感覚が伝うため、それに違和感を感じて嫌がる犬も多いです。
そのため、一手間かかりますが、洗浄液を使用する前に洗浄液を少し温め、人肌程度の温度にしたところで使用するようにしましょう。
人肌の温度であれば、耳の中に垂らした際もヒヤッとしませんし、冷たい洗浄液よりも違和感を感じにくくなるため、暴れ方が弱くなる犬もいます。洗浄液を使っているご家庭は、一度試してみてください。
3.洗浄液は耳の壁沿いに少しずつ垂らす
洗浄液を垂らす際、耳の穴にダイレクトに洗浄液を垂らしがちです。しかし、ダイレクトに耳の穴に入るというのは、やられている側はとても不快な思いをするものです。
そのため、洗浄液は直接耳の穴に流し込むのではなく、耳の壁沿いに垂らし、そこからスーッと耳の表面部分を沿って、耳の穴に到達するように使用しましょう。
最初は焦ってなかなか上手くできないかもしれませんが、何度も行ううちにコツを掴むことができますよ。
自分で行うのが怖い場合は無理にせずプロに任せよう
ここまでご家庭で耳掃除をする際に、犬が嫌がったときの対処法をご紹介して参りました。しかし、中には自分で耳掃除をするのが難しい、なかなか上手くいかないという方も多いでしょう。
そんな時は、無理に自分で行おうとせず、いつも通っているトリミングサロンのトリマーさんや、かかりつけの病院で行ってもらうのも1つの手段です。
無理に耳掃除を行い、耳の中を傷つけてしまうと、そこから細菌が入ってしまう恐れもあります。また、立ち耳の犬種であれば、垂れ耳の犬種に比べて耳垢が溜まりにくい傾向にあるので、頻繁に耳掃除をする必要はないとも言われています。
そのため、時々耳の中を確認し、汚れているなと感じたらお願いするという方法も検討してみてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。犬の耳掃除はなかなか難しいですが、犬の性質や道具の使い方を改めてみると、意外と上手く耳掃除ができるようになる事もあります。しかし、無理に行おうとはせず、難しいようであればプロの方に任せるのも1つの方法です。ぜひご自身や愛犬に合った方法を選んでくださいね。