犬が飼い主に理解してほしいと思っていることとは?
私たちは犬の気持ちを普段からの様子と、ボディランゲージなどで理解することができます。しかし、すべての気持ちを理解することはなかなか難しいですよね。ここでは私たち飼い主が
気付きにくい犬の心理や、勘違いしやすい心理をご紹介していきます。
1.本当はもっと長い時間一緒にいたい
多くの犬がいつでも飼い主さんと一緒にいたいと願っています。現在は家にいる全員が仕事をしているご家庭が多いので、どうしても1匹でお留守番をしなければいけない時間帯が出てきます。
ご家庭によっては朝から夕方過ぎ頃まで、平日は毎日お留守番をしなくてはいけないという犬もいるでしょう。しかし、これは仕方がありません。
多くの犬は「仕方ない」と諦めていながらも、実際心の奥底では「本当はもっと一緒にいたい」「今日も飼い主さんいないんだ」と感じています。
良い子で我慢強い子であれば、それを飼い主さんに悟られないように、仕草や行動にも現さない犬もいます。しかし、サインは確実に出ているものです。飼い主さんの外出準備の様子を、少し離れたところから見守っているのもその1つと言えるでしょう。
2.実は今、構ってほしいんだよね
犬の構ってサインの種類は多いです。前足でちょんちょんとしたり、飼い主の膝の上に顎を乗せてきたり、遊んでもらうためにお気に入りのおもちゃを持ってきたり…。
しかし、中には「飼い主さん、今忙しそうだから甘えられないかも」と気を利かせるタイプの犬もいます。飼い主の状況を察し、的確な判断ができる賢いタイプの犬ですね。
そんな犬はあまりわかりやすく「構って」のサインを出してくることはありません。そのため、飼い主さんも気付かず、「うちの子はあまり甘えてこないな」などと思いがちです。ですが、そんなことはありません。本当は構ってほしいのです。
こんな犬の場合、構ってほしいときのサインは、やはり近くからジッと飼い主を見つめていたり、少し離れた場所から横目で見つめるといった行動が多いです。「我慢しなければいけないけど、つい飼い主さんを見ちゃう…」という心理でしょう。どうか気付いてあげてくださいね。
3.タイミングによっては1人でいたい時もある
飼い主さんが大好きで、いつでも飼い主さんと一緒にいたい!と家の中では飼い主さんの後をついてまわるという犬の話はよく聞きます。しかし、そんな犬でもたまには1人で静かにゆっくり過ごしたい時間があります。
私たちも普段は友達と賑やかにわいわい遊びたいけれど、ふとした瞬間に1人でのんびりしたいと思うこともありますよね。この心理と似たような気持ちだと思えばわかりやすいのではないでしょうか。
こんな時、少し離れた場所に1人で移動して外を眺めていたり、近くにいたのにわざわざ離れた場所へ移動しお昼寝をするなどの行動を起こします。
わざわざ離れているのですから、「少し1人でのんびりしたい」という気持ちの表れです。追いかけて構おうとはせず、静かに過ごさせてあげてくださいね。
4.緊張や不安からあくびが出ちゃう
私たちにとって、あくびはイコール眠いというイメージがとても強いです。そのため、自分の愛犬があくびをしていても「眠いのかな?」と思ってしまいがちです。しかし、犬のあくびは「眠い」というサインではなく、ストレスサインの1つだと理解しましょう。
例えば緊張や不安、不満などが主なストレスの原因として挙げられます。飼い主が出掛ける準備をしようとしているとき、あるいは飼い主がなかなか構ってくれないときなどは、あくびをして気を紛らわせようとしているのです。
また、犬が悪い事をして叱っているときにあくびをしていると、「全然効果がない」と思ってしまう飼い主さんが多いですが、前述のように緊張している際もあくびをします。そのため、「怖いな。怒らないでほしいな」と思っている証拠です。「暇だなぁ~」と思っているわけではないんですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんのわんちゃんはどのような性格の犬ですか。控え目な性格の犬や我慢強い犬は、なかなか自分から甘えるような仕草をとろうとはしません。しかし、ちょっとした視線を送ってくるなどの控えめなサインは出ていますので、飼い主さんは見逃さず、キャッチしてあげてくださいね!