①「人間のように扱わないこと」
犬が幸せだと感じるのは、犬として扱われたときです。犬を擬人化し、まるで人間のように扱う人間もいます。決して、人間のように扱われることに、犬は幸せを感じません。
人間のような扱いとは?「犬にオシャレな服を着せる」
犬にオシャレな服は必要ありません。デザイン性よりも、機能性を重視した服を着せてあげてください。寒さ対策や衛生面を守ることができます。抜け毛対策にもなり、周りへの配慮ができます。そうすると、犬はより大切に扱ってもらうことができます。
人間のような扱いとは?「犬に人間の食べ物を与える」
犬に人間の食べ物(加工食品)を与える必要はありません。クッキーやビスケット、パンやケーキなど、犬用のものがあります。人間の食べ物は、犬にとって、不要な栄養素が多く含まれています。カロリー・脂質・糖質など、摂りすぎてしまいます。肥満・心臓病・肝臓病・腎臓病などの生活習慣を引き起こし、死に至ることがあります。決して、健康に長生きすることはできません。もし、犬用の食事だけでは不足してしまう栄養素があるのであれば、鶏肉などの加工前の食材で補ってあげてください。犬用のものであっても、添加物の少ない、より良いものを与えてあげてください。少し高価であるかもしれません。
②「犬本来の性質を理解し尊重すること」
犬本来の本質とは?「ニオイを嗅ぐこと」
お散歩中、土や草など、地面のニオイを執拗に嗅ぐことがあります。優れた嗅覚を活かし、探索し、情報を得ているところです。安全な場所であれば、満足するまで嗅がせてあげてください。早くお散歩を終わらせたいという理由でやめさせないでください。安全ではない場所、清潔ではない場所、他の犬や猫の尿や糞、人間の食べカスなどが落ちている場所であるときは、やめさせてあげてください。
犬本来の本質とは?「穴を掘ること」
まるで穴を掘るかのように、ソファーやベッドやクッションをホリホリすることがあります。犬が穴を掘るのは、本能であり習性です。先祖であるとされているオオカミから受け継がれました。犬が野生で暮らしていた頃、出産や子育てのため、身を隠すため、寝床を作るため、狩りで得た食料を蓄えておくためなどに、穴を掘っていました。また、ビーグルやダックスなどの猟犬として活躍していた歴史のある犬種は、穴を掘るという本能が備わっています。ソファーやベッドやクッションが傷んでしまうかもしれませんが、決してひどく叱らないでください。
③「人間社会のルールを学ぶ機会を与えること」
犬が人間と幸せに暮らすためには、人間社会のルールを学ばせてあげなければなりません。犬が望むままに、何でも許してあげることが、犬への愛情ではありません。犬が急に走り出してしまったらどうでしょう。道路へ飛び出してしまい、車に轢かれてしまうかもしれません。もし、誤ってリードを手放してしまい、犬が急に走り出してしまうようなことがあっても、飼い主さんからの「待て」や「止まれ」や「戻れ」の指示に従うことができるよう、しつけてあげてください。人間社会のルールに従うということは、犬の安全と命を守ることに直結します。人間に飛びかかったり、噛みついたりしてはいけないことも教えてあげてください。遊びの一環であっても、いけません。他人は、それが遊びの一環だと気づけないことがあります。愛犬が危害を加えられてしまうかもしれません。
まとめ
犬を幸せにするためにするべきことには、
- 人間のように扱わないこと
- 犬本来の性質を理解し尊重すること
- 人間社会のルールを学ぶ機会を与えること
などがあります。犬を幸せにするためには、十分な時間とエネルギーと愛情が必要です。不足してしまうと、犬がストレスを抱えてしまうかもしれません。健康を害してしまうかもしれません。あなたがテレビを観ている時間やスマートフォンを観ている時間の、ほんの少しだけでも、愛犬とのスキンシップやコミュニケーションの時間に変えてみませんか?
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
この記事にかかれてることを全て満たした上で更にどうすれば幸せになれるか考えなければなりません。人の価値観、犬の個体によって幸せは異なります。幸せに上限はありません。幸せを更に幸せにするにはどうするべきか考え続けて下さい。それか飼い主である貴方の義務でもあります。
50代以上 男性 匿名
自分にできる範囲でやるしかないと思います。