お出かけ先で犬が脱走!万が一の為の迷子対策4つ

お出かけ先で犬が脱走!万が一の為の迷子対策4つ

私の愛犬は元迷子犬で、飼い主さんが見つからないまま保護施設に渡ってしまった子です。今回は、万が一に愛犬が迷子になってしまった時にもいち早く発見してあげるための対策をご紹介します。

①首輪に装着しておくもの3つ

首輪と鑑札のアップ

鑑札

犬を飼い始めたら、お住いの市区町村に届け出をするのが義務付けられています。犬の鑑札とは、その届け出を行うと発行してもらえるものです。

鑑札には犬ごとの登録番号が記載されており、まさに犬のマイナンバーのような役割です。ですので、万が一犬が迷子になってしまった時にも、鑑札の登録番号から飼い主さんが誰なのかを探し出すことができます。

犬の届け出だけではなく、交付された鑑札は犬に装着しておくことが義務付けられています。

狂犬病注射済票

注射済票とは、狂犬病の予防接種を受けると発行してもらえる札のことです。狂犬病ワクチンは年1回で接種することが義務となっていますので、鑑札と違って注射済票は予防接種する1年ごとに新しいものが交付されます。

注射済票は、もしも狂犬病が発見された際に「どこから感染したのか」ということを特定し、被害の拡大を防ぐ目的のものです。この票が付いていれば「確実に飼われている子なんだな」ということが分かりますし、迷子になって保健所や違うご家庭に保護された際に「狂犬病ワクチンの接種をしている」ということは安全の証明になります。

このため、鑑札と同じく注射済票も犬に装着しておくことが義務付けられています。

迷子札

鑑札や注射済票だけではなく、愛犬の名前や飼い主さんの連絡先等が記載された迷子札も装着しておくと安心です。

というのも、もし保健所のスタッフではなく一般の方が愛犬を保護してくれた時には、鑑札の登録番号からどこの子なのかを調べることはできません。保健所や役所等に連絡して、役所の方が番号を調べて、保護施設に引き渡されて…という過程で飼い主さんと会えるまで時間がかかってしまいます。

そこで、その子の名前や飼い主さんの連絡先が記載された迷子札を装着しておけば、いち早く飼い主さんに連絡できて引き渡すことができます。

②「呼び戻し」をマスターしておく

4匹の犬と女性

「呼び戻し」とは?

「呼び戻し」とは、「おいで」などの掛け声をかけるとどこにいても呼んだ人の元へ帰って来るという行為です。この「呼び戻し」をマスターしておくことで、もしもリードを放してしまったり金具が外れたりして愛犬が脱走してしまった時や、脱走して迷子になった愛犬を他人が見つけた時などにスムーズに保護することができます。車や自転車などとの接触事故を未然に防ぐためにも、この「呼び戻し」はぜひともマスターしておきたいトレーニングです。

呼び戻しのトレーニング方法

  1. 最初は室内の落ち着いた場所で、近い距離から始める
  2. 「おいで」と掛け声をかけ、少しでも近くに来たらおやつをあげて褒める
  3. 徐々に距離を離して練習する
  4. 慣れてきたら、愛犬が何かに夢中の時や興奮している時にも練習する
  5. 自宅の庭やドッグラン等の、安全性の高い屋外で練習する

呼び戻しがなかなか上手くいかないのは「呼んだひとの元に行ったら嫌なことがあった」と思わせてしまったことが原因である場合が多いです。「呼び戻し」のマスターには、とにかく愛犬に「成功体験」をさせてあげることが重要です。「呼ばれて来てみたら良いことがある♪」と分かってもらうために、おやつを使うことが有効です。

③マイクロチップ

マイクロチップを注入されている犬

マイクロチップとは?

2019年6月、愛玩動物である犬猫に「マイクロチップ」の埋め込みを義務付けすることなどを柱とする動物愛護法の改正が、参議院本会議で可決成立しました。

「マイクロチップ」とは、飼い主の情報や世界で唯一の15桁の番号などのデータを記録できるものです。マイクロチップは直径2ミリ、長さ12ミリ程度の円筒形でとても小さく、獣医師が通常の注射針より少し太めの「インジェクター」という装置で犬や猫の体内に注入します。必要最低限の痛みで注入できるので、犬や猫以外の爬虫類や魚類など、ほとんどの生物に装着できます。

マイクロチップは読み取り専用の機械を使って、そこに登録されている情報を読み取ります。読み取りの機械は全国の動物保護センターや保健所、動物病院等にあります。

一度埋め込めば取れる心配はない

鑑札や迷子札などの外付けの情報は、首輪が外れたり札そのものが壊れてしまうと情報を読み取れなくなり、意味がなくなってしまいます。一方、ペットの体内に埋め込むマイクロチップなら取れてしまう危険性がほぼないため、外付けの情報よりも安心できます。

マイクロチップの値段は?

マイクロチップの処置費用はだいたい3,500円~5,500円ほどです。動物病院によって処置の値段に違いがありますので、かかりつけの動物病院に聞いてみると安心です。この処置費用にプラスして、マイクロチップに情報を登録する費用が1,000円かかります。

このように、マイクロチップの費用は払えないほどの高額ではないですし、メリットの方が多そうです。動物愛護法でも義務付けされることが決まったことですし、愛犬の安全のためにマイクロチップを装着しておきたいですね!

④ダブルリードで脱走対策

添付写真1ダブルリード

我が家で愛用中のダブルリード

この場合の「ダブルリード」とは2頭を繋げる多頭飼い用のものではなく、首輪とハーネスの2点に繋げることができるリードのことです。

我が家ではミニチュアダックスの愛犬の散歩時、このダブルリードを使用しています。

通常のリードは愛犬を繋ぐ金具が1つですが、このダブルリードは二股に分かれています。

添付写真2ダブルリード金具アップ

この2つの金具を、愛犬の首輪とハーネスそれぞれに繋げます。

添付写真3ダブルリードとハーネス装着時

首輪とハーネスの両方に繋げることで、どちらかが脱げてしまった時にももう片方が繋がっているので安心感が強いです。

ちなみに、このダブルリードは二股に分かれた部分の長さが少し違います。長い方を首輪に繋げることで、犬のコントロールは短い方に繋げたハーネスに力が入りやすくなります。首に強い力がかかりにくいところも気に入っています。

同じものがなかったのですが、似たような迷子防止のダブルリードが販売されていました。

迷子防止ダブルリード

【商品名】ドッグ・ギア ザイルリードタイプW
【Amazon価格】5,400円(税込)

まとめ

人ごみの中の犬

私の愛犬は元迷子犬で、迷子になって道を放浪しているところを保護されました。保健所で3か月間飼い主さんのお迎えを待っていましたが、ついに飼い主さんは現れませんでした。保健所での保護期限が来てしまい、命を繋ぐために保護団体のもとに引き渡され、譲渡会で私は愛犬に出会い、今に至ります。

犬の迷子は全国で毎日のように発生しています。飼い主さんは、例えどんなことがあろうとも、愛犬を見つけ出してあげることが義務であると思います。

私の愛犬は、保護された時に首輪も鑑札も注射済票も付けておらず、ボロボロのハーネスだけを付けている状態だったそうです。そのため、飼い主さんが現れない限りどこの子か分からなかったことが飼い主さんと会えなかった大きな原因です。

みなさんもぜひ、大切な愛犬の万が一に備えた迷子防止対策を行ってあげてくださいね。

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