愛犬との幸せのためにしつけは重要
犬との生活は癒されることや楽しいことも多いですが、大変なこともまったくない訳ではありません。始めて犬を飼われるご家庭で、最初にちょっぴりつまずくのが「しつけ」だと思います。新しく迎え入れた愛犬にはまず、様々なことを学んでもらうために「しつけ」をしていく必要があります。
しつけがなかなか上手くいかないと、近隣トラブルに発展してしまったり、飼い主さん自身がストレスを感じてしまうこともあります。犬種や性格によって「しつけが難しい」と感じることもあるかもしれませんが、何の問題もなく全てをスムーズに覚えてくれる犬は滅多にいないのが現実だと思います。
思うようにしつけが出来なくても、この先ずっと一緒に暮らしていく愛犬です。愛犬にしつけが難しい犬の特徴がないか確認してみましょう。
しつけが難しい犬の特徴4つ
吠えやすい
犬の本能として「吠える」と言う行為は、ごく自然な行為なのですが、もともと猟犬や牧畜犬として活躍していた犬は特に吠えやすい傾向にあります。「吠える」ことでハンターに獲物の場所を知らせたり、吠えながら獲物を追い詰めていたため、その本能が今でも残っています。
また縄張り意識が強い性格の犬や、繊細な性格の犬も吠えやすいと言われています。お留守番中の寂しさやストレス発散のため吠えることがあるので、コミュニケーションをとる時間をしっかりと作り、運動不足にならないよう毎日のお散歩をかかさないようにしましょう。
マイペースな性格
マイペースな性格の犬もしつけが少し難しいと言われています。マイペースと言うと、おっとりした性格を思い浮かべると思いますが、自分以外の犬や人などに影響さえることなく、自分自身のペースで何事も進めていくため頑固な一面も持ち合わせています。「今は飼い主さんの指示に従いたくない」と思う場面も多いようです。
マイペースな性格の犬は自分自身の「気持ち」が最優先になるため、周囲をあまり気にしていないことも多いです。また、飼い主さんに叱られてもまったく気にしないこともあります。基本的には自分自身をしっかり持っている性格になるので、焦ることなく根気よくしつけをしていくことが重要になります。
頭が良すぎる
飼い主さんの指示をしっかり覚えてくれる賢い犬であれば、飼いやすい一面もありますが、あまりに頭が良すぎると逆にしつけが難しくなることもあります。非常に頭が良いぶん、指示を出す相手に対して神経質になる傾向があるようです。何よりも飼い主さんが尊敬される対象であること、また信頼関係が築けるかが重要になってきます。信頼関係が築けていない相手の指示は軽く見てしまうことがありますので注意が必要です。
警戒心が強い
番犬として活躍していた犬種は、信頼している飼い主さんに対しては非常に忠実で愛情深い気質がありますが、もともと「警戒心が強い」と言う性格を活かして番犬として活躍していたため、信頼関係を上手く築けなければ攻撃的になってしまうこともあります。
特に見ず知らずの人に対しては凶暴化してしまう恐れもあるので、知らない人と触れ合う事は難しいかもしれません。子犬の頃から他の犬や知らない人と触れ合う機会を多くつくり、社会性をしっかりとつけることが大切です。
洋犬よりも日本犬のほうがしつけが難しい?
日本犬は今現在、6種類の犬種が存在しています。日本犬に共通する特徴として、警戒心が強く、飼い主に従順という特徴があります。洋犬と比べると、クールなイメージでべたべたと甘えてくることがありません。いっぽう洋犬は自立心があまりなく、飼い主さんを心の拠りどころにする個体も少なくないようです。
もともと日本犬は番犬として飼われていた犬種が多く、警戒心の強さを本能として残しているため、洋犬よりも日本犬の方がしつかが難しいのでは?と言われています。
警戒心の強さはしつけを難しくする面もありますが、日本犬はとても賢のも特徴のひとつです。飼い主さんが日本犬のリーダーとなり一貫した態度でしつけをしていくことで、従順な態度を見せてくれるでしょう。
まとめ
言葉が通じない犬に対してのしつけは、どんな犬種でも、どんな性格の子でもそれなりに難しいものです。しかし犬種ごとのルーツによって、吠えることや、警戒心の強さなど本能が色濃く残っていることがあるのも事実です。どんな犬種でも子犬の頃に、多くの経験をして社会性を身につけることが最重要となりますので、これから犬を飼われる方は子犬の頃の接し方や環境に注意してください。