犬は人が悲しんでいると慰める
犬はとても感受性が豊かでコミュニケーション能力のある動物です。なので人間が悲しんでいるときには、その感情を察知して慰めてくれることがあるんですよ。
約8割以上の犬が飼い主さんだけでなく飼い主以外の人のことも慰める行動をとります。
どんな理由から犬はそのような行動をとるのでしょうか?
感受性が豊かだから
犬は群れで行動する習性をもち、常に仲間と意思疎通をしながら生活していたため、一緒に暮らす仲間の喜怒哀楽は敏感に感じ取ることができるといわれています。
実際に犬が飼い主さんの表情や態度で、心理状態を把握したりすることがよくあります。そのため犬は、人が悲しんだり涙を流していると慰めなくてはいけないと思い、そばに行って寄り添ったりする行動をとるのです。
群れの習性
犬は群れの仲間と同じような行動をとる習性があり、そのため群れの一員である飼い主さんと同じ行動をとることがあります。
飼い主さんが喜んでいれば一緒に喜び、悲しんでいればそっと寄り添うというような行動をとるため、人を慰めているように見えるのです。
犬が人を慰めるときにする行動
犬はどんな行動をとって人を慰めてくれるのでしょうか?
人間の顔や体を舐める
寄ってきて悲しんでいる人の顔や体を、ペロペロ舐めるといった行動をとります。顔を舐めたときに飼い主さんが笑ってくれたのを覚えていたり、気を引いて紛らわそうとしてくれているんですよ。
そっと寄り添う
いつも元気な飼い主さんが落ち込んでしまっているときは、犬も同調して大人しくなることがあります。そんなときそっとそばに寄り添って飼い主さんがいつもの元気を取り戻すのを待っているんですね。
おもちゃなど物を持ってくる
過去におもちゃなどを飼い主さんに持っていったら喜んでくれた、などの経験から飼い主さんに笑ってもらおうと行動を起こす犬もいます。おもちゃで遊ぶと楽しいよ!っという意味で遊びに誘う犬もいるんですよ。
犬は人間の表情がわかる?
様々な研究により、犬は人の感情を読み取る能力に優れているということが分かっていましたが、オールトラリアで行われた実験により、犬は人間の表情を判別することができるということがわかりました。喜んでいるときの顔は肯定的な感情を意味し、怒っているときの顔は否定的な感情を意味しているということを判別することができたという結果があります。
長年人間とパートナーとして暮らしてきた犬は、人間の感情を読み取る能力が優れています。さらに、見知らぬ人の表情の変化からも感情を読み取ることが出来るということもわかりました。
言葉は通じなくても、犬は人間にとって最高のパートナーであることは間違いありませんね。
犬は人を癒すことができる
犬と触れ合うことで心が癒されたという例は、世界中に数多く存在します。うつ病が改善したり、心の傷が癒されて明るく前向きになったりと、犬と触れ合うことでストレスが緩和されることがわかっています。
セラピードッグとして様々な施設を回って人間を癒す仕事をする犬もいて、私たち人間は犬に触れ合うことで多くの癒しを得ることができるのです。
まとめ
犬は人間に無償の愛と癒しを与えてくれる存在です。人間の表情からその時の感情まで判別することができるのは驚きですよね。健気な犬のことを知るとさらに愛しい存在と思えてきますよね。