1.「長時間のお説教は嫌だぁ」
愛犬を叱るときに、難しい言葉を並べながら時間をかけて叱っていませんか?もし心当たりがあるのでしたら、愛犬が「何を言っているのか分からないし、お説教しすぎだよ~」と嫌がっているかもしれません。犬は賢い動物なのでいくつかの言葉の意味を理解することはできますが、たくさんの言葉を並べた話は理解することができません。
ですので、叱るときになぜダメなのかということを言葉で長々と説明しても、犬からすると「何を言っているんだろう?」としか思わないのです。むしろ、ずっと意味の分からない言葉で怒られていると混乱したり、ストレスに感じたりするので気をつけましょう。
ちなみに、叱っているときに愛犬があくびをした場合は、「もういいよ~」「少し落ち着いて?」と、叱られていることにストレスを感じ自分や飼い主の気持ちを落ち着かせようとしている可能性がありますので、叱るのを止めた方がよさそうです。叱るときは、的確に短くビシッ!と「ダメっ」の一言で終わらせるようにしましょう。
2.「ビックリさせるのはやめて」
最近、愛犬がビックリしている姿を見て面白いと感じた飼い主が、わざと愛犬を驚かせた動画をネット上に数多く投稿していたりしますよね。飼い主のイタズラで犬が驚いている姿を見て、「面白くて可愛い」「微笑ましい」と感じる人はたくさんいると思います。しかし、犬は驚かされるのが苦手なので、驚かせる方法によっては犬が凄く苦痛に感じている場合があります。
例えば、犬の近くでいきなり大きな音や声を出してビックリさせていると、犬はその相手を嫌いになったり警戒したりするようになってしまうことが少なくありません。なかには、何度もビックリさせられていると、相手の姿を発見しただけで別の場所に移動するといった仕草を見せたり、「いい加減にしろー!」と攻撃的な態度をとったりするようになることもあるそうです。犬は人間よりも4倍以上聴覚が優れているので、間近で大きな音を立てて驚かされると……とても苦痛に感じて怒ってしまうのも無理はありませんよね。
たまにビックリさせるくらいでしたら愛犬もイタズラだと感じる程度で済みますが、あまりしつこく驚かせているとストレスの原因になりますし、信頼関係が崩れてしまいますので気をつけてくださいね。
ちなみに、犬の目の前を布で覆った瞬間に飼い主が隠れて「飼い主がいなくなったー!」と驚かせる有名なドッキリは、飼い主がいきなりいなくなるので犬がビックリこそしますが、獲物を見つける狩猟の遊びになりますし、犬に嫌がることはしていないので特に問題ないといえるでしょう。もしドッキリをするのでしたら、こういった犬が苦痛に感じないイタズラをして、お互いに楽しく遊べるようにすることをおススメします。
3.「うるさい場所は行きたくない」
全ての犬がそうではありませんが、犬は基本的に大きな音が苦手です。ですので、見知らぬ人が大勢いる場所や大きな音がする場所……お祭りや人通りの多い商店街などに連れて行くと嫌がることがあります。また、たくさんの音や話し声を聞いて怯えるだけでなく、自分より背の高い人が大勢近くを行き交う光景を見て威圧感や恐怖を感じ、「ここはちょっと苦手かも~……」と恐がる犬は割とたくさんいるみたいです。
もし愛犬を賑やかな場所に連れて行ったときに、
- あくびをする
- 前足を舐める
- 鼻を舐める
- ハァハァする
- ブルブル震える
などの仕草をした場合は緊張やストレスを感じている可能性がありますので、なるべく早く愛犬が落ち着ける場所に移動するようにしてあげてくださいね。
4.「叩かれるのは辛いから嫌」
犬が飼い主からされて嫌なことといえば、『叩かれる』『体罰』かと思います。しつけのために叩いて叱る飼い主は少なからずいると思います。なかには愛犬にイタズラされたりしつけが上手くいかなかったりで、イライラしてつい手を出してしまう人もいることでしょう。
しかし、叩いてしつけを行っても暴力で愛犬に無理やり言うことを聞かせているだけですし、何より飼い主、愛犬ともにつらい気持ちになってしまいますよね?ずっと体罰を行っていると、愛犬との信頼関係が失われていって、次第に飼い主の姿を見るとビクビク怯える、自分を守るために歯をむき出しにして唸る、噛みつく、といった防衛手段となる仕草や行動をする可能性がとても高くなってしまいます。
大好きな愛犬に怯えられたり、歯をむき出しにして唸られたりするのはとても悲しいですし、つらいですよね。愛犬も本来自分を守ってくれるべき大好きな飼い主に暴力を振るわれるのは、とてもつらいと感じていることでしょう。ですので、もし心当たりがある場合は、愛犬に嫌われないために一緒に楽しみながら行えるしつけに切り替えることをおススメします。
まとめ
今回は犬が嫌に感じる行為を4つご紹介しました。どの行為も犬がストレスや苦痛といったネガティブな気持ちになりやすいものとなります。苦痛に感じる行為に対して犬は『怯える』『警戒する』『攻撃的になる』といったものも含めてネガティブな行動で反応したりすることが多いといえるでしょう。
犬が嫌がる行為を何度もし続けていると、嫌われてしまい信頼関係が崩れたりストレスを与えてしまいますので、愛犬が嫌がる行為はなるべくしないようにしてあげてくださいね。