犬がパニックになってしまったら①「いつも通りに振る舞う」
犬がパニックになってしまったとき、飼い主さんはいつもの通りに、冷静に対応しなければなりません。状況によって異なるとは思いますが、飼い主さんもパニックになってしまい、冷静ではいられなくなってしまうことがあります。しかし、犬にとって、飼い主さんは頼れるリーダーです。自分の命を預けているパパやママです。そんな存在である人が、自分と一緒にパニックになってしまったら、不安や恐怖をより募らせてしまうでしょう。
犬を心配する気持ちはとてもよくわかります。しかし、過剰に声をかけてしまったり、抱きしめてなだめようとしたりしても、逆効果になってしまうこともあります。例えば、雷の音に怯え、パニックになってしまう犬がいます。そんなときは、いつも通りに振る舞い、「大丈夫よ~」と、いつものトーンで話しかけてあげてください。飼い主さんが冷静であれば、犬も「あれ?もしかして、何てことないのかもしれない…」と、雷の音にも少しずつ慣れてくれるはずです。
犬がパニックになってしまったら②「安心して過ごせる場所を用意してあげる」
犬が身を隠すことができるほどの、スペースを用意してあげると、安心して落ち着いて過ごすことができることがあります。最適なものには、キャリーバッグやクレート、ドーム型のベッドなどがあります。ケージでも良いです。犬がパニックになってしまったら、「ここにおいで」と、誘導してあげます。そうすると、サッと身を隠すように入り、気持ちを落ち着かせようとします。ふだんから、使い慣れておく必要があると思います。
他にも、犬がふだんから愛用しているベッド・クッション・ブランケット・タオルなどを用意してあげても良いかもしれません。クレートやケージなどの扉があるものは、犬が入ったあと、扉を開けたままにしてあげましょう。扉が閉まってしまうと、閉じ込められてしまったような、逃げ場をなくしてしまったような気持ちになり、さらに不安や恐怖を募らせてしまうことがあります。自由に出入りができるようにしておきましょう。
犬がパニックになってしまったら③「薬を服用させる」
ふだんからパニックになりやすいのであれば、獣医さんに相談し、薬を処方してもらうことができます。常備しておくと良いでしょう。心を落ち着かせるための成分が配合されています。しかし、やはり薬ですので、カラダへの影響も考え、服用の仕方には十分な注意が必要だと思います。パニックになり、自分のカラダを噛んで傷つけてしまうなど、怪我や事故の恐れがある場合は、ぜひ獣医さんに相談してみましょう。
パニックになりやすい犬の特徴
性格
ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうような、デリケートで神経質な性格を持つ犬がいます。もともとの性格なのであれば、変えてあげることはなかなか難しいでしょう。どんな刺激によってパニックになりやすいのか、愛犬のことをよく観察し、よく理解し、対策法を考えておきましょう。
社会化不足
子犬の頃、社会化を学ぶ機会が少なかった犬は、外部からの刺激によって、パニックになってしまうことがあります。室内で大切に過保護に育てられた犬に多いです。社会化は成犬になってからでも学ぶことがあります。外へたくさん連れ出し、いろんな刺激と触れ合い、少しずつ慣れるように、環境を変えてみると良いかもしれません。
老化
高齢になり、パニックになりやすくなる犬がいます。老化により、認知機能が低下してしまったことが原因かもしれません。何の音なのか、何のニオイなのか、何の振動なのか、それを上手く認知することができなくなり、不安や恐怖を感じてしまうことがあるんです。
まとめ
犬がパニックになってしまったら、
- いつも通りに振る舞う
- 安心して過ごせる場所を用意してあげる
- 薬を服用させる
などの対応をすると良いです。
パニックになりやすい犬は、どんなときにパニックになりやすいのか、どんな対応をすると落ち着きやすいのか、よく理解しておきましょう。パニックになってしまったとき、構われることを嫌う犬もいますし、飼い主さんに抱っこされるだけで落ち着きを取り戻せる犬もいます。犬それぞれに合った対応を見つけてあげましょう。