実は愛犬のことを勘違いしているかも?
飼い主さんが思う犬が好きなこと嫌いなこと、色々ありますよね。でもそれって本当にそうなのでしょうか?
犬は言葉が話せず、飼い主さんにすべてを伝えることはできません。飼い主さんの思い込みで勘違いしていることがあるかもしれません。愛犬のためだと思ってやったことが裏目に出ていたらちょっと悲しくなってしまいます。そうならないためにも一般的に飼い主さんが勘違いしやすいことをまとめました。
飼い主さんが勘違いしている6つのこと
犬は共有することが嬉しい
犬は飼い主さんと遊ぶことは大好きです。ですがおもちゃを共有することは好きではありません。人間の場合は物を共有するメリットをわかっていますが、犬はそれほどわかっておらず自分のものは自分のものです。おもちゃを貸してくれたりするのはしつけの結果なので、犬が元々ものを共有するのを歓迎しているわけではありません。しつけができてない犬の場合はおもちゃを取ったりするのはやめておきましょう。
抱きしめられると喜ぶ
人間の場合は抱きしめられるとあたたかい気持ちになります。犬も人間と触れ合うなかでそういった気持になることはあるでしょう。しかし抱きしめられたりするのは少し違います。犬にとって無理な姿勢になることが多く、不安定になってしまいます。そのため不快感や危機感をかんじて、体がかたまったり、嫌がって暴れたりしてしまうこともあります。人間の愛情表現がそのまま犬も喜ぶ表現だと思わないほうが良いでしょう。
ちょっとした変化も嫌う
よく聞くのが「犬は変化が苦手」というものです。引っ越しや家族が増えるなどの変化に敏感で、ストレスがたまることも多く気をつけなければなりません。
しかし変化がすべて悪いわけではありません。日常のなかでのちょっとした変化はむしろ必要です。ちょっとした変化とは散歩で少し違う道を歩いたり、いつもはしない遊び方をしたりといったものです。ちょっとした変化は犬にとって良い刺激になり、健康に良いものです。犬が戸惑ったり、嫌がったりしない程度に毎日の行動に変化をいれてみてはどうでしょうか。
穏やかな犬は誰にでもフレンドリー
穏やかな性格の犬が家族に対してフレンドリーだったり、ほかの人に対してもフレンドリーであることはよくあることです。しかし誰にでもフレンドリーというわけではありません。犬と人間の間にも相性というものがあり、相性が悪いと吠えたり噛み付いたりすることがあります。
犬がフレンドリーなのは接する相手のことを信頼していて、大好きだからです。もしそうではない人が急に近づいてきたり、触ってきたりした場合はいくら普段フレンドリーな犬でも危機感を覚えます。穏やかな犬が誰にでもフレンドリーではないということを覚えておいてください。
遊びたいから近づく
犬が近づいてきた時、あなたはどう思いますか?遊んでほしいから近づいてきたと思ってしまうかもしれませんね。たしかに遊んでほしくて近づいてくる犬もいますが、他にも情報収集のために近づいている可能性が高いです。この人は敵かな?味方かな?と探っている状態なのです。
そんなときにいきなり大きな声を出したり、近づいたり、撫でようとしたりすると犬はびっくりしてしまいます。威嚇したり、吠えたり、場合によっては噛み付いてしまうこともあるかもしれません。とくに知らない犬の場合は情報収集のために近づいている可能性が高いので急な行動は控えるようにしましょう。
吠えるのは不満の最初のサイン
吠えたときに「なにか不満があるのかな?」と思いますよね。でも実はそれが不満を感じた最初の行動ではないかもしれません。犬は我慢強い生き物です。我慢して我慢して、もう限界というときに吠えることもあります。そこで強く叱ってしまうと飼い主さんに対して不信感を抱くきっかけになってしまうかもしれません。
まず状況をみて、何を伝えたいのか、何が不満なのかを理解するようにしましょう。本当の無駄吠えであればしつけが必要ですが、多くの場合は何かしら原因があるはずです。吠える原因を見つけて改善していきましょう。
勘違いしないためには?
犬のことを勘違いせずに理解するには日頃の行動をよく観察したり、獣医さんやドッグトレーナーさんに相談したり、情報を沢山集めておくことが重要です。また第三者の目線から見て気づくことも多いため、家族内で犬の状態を確認し合ったりするのも良いでしょう。ひとつの情報だけを信じすぎないことが大切です。
まとめ
かわいい愛犬のことになるとついつい周りが見えなくなったり、思い込みが激しくなることはありますよね。でもそれが愛犬にとって悪影響を及ぼしているかもしれない、と考えると少し冷静になれると思います。犬が困るような勘違いをしないためにも色々な情報を得て、他の人のアドバイスなども参考にしながら日々を一緒に過ごしていくことが大切です。