犬が大事にしているものの見分け方
取ろうとすると怒る
取り上げようとしたり、ちょっと触ろうとしただけで唸って怒ったり、歯を剥いたりして守ろうとするのは、その犬にとってそれが大事なものである証です。「これは大事なものだから触らないで!」と怒っているのです。執着の度合は個体差がありますが、中には、普段はおとなしくて決して飼い主さんを噛んだりしないのに、何かを守ろうとすると凶暴になるという子もいます。むやみに手を出すとケガをする恐れもあるので、注意が必要です。
隠す
おやつやおもちゃを貰ったとき、その場ですぐに食べたり遊んだりせず、持ち去ることがあるかと思います。様子を見てみると、庭に穴を掘って埋めていたり、室内飼いの場合はソファの下や毛布の中に隠していたり…。貰ったものや見つけたものを隠そうとしているのも、それを大事に思っているからこそ。犬は野生の頃、食べきれなかった食糧を穴を掘って隠し、飢えたときのために備蓄していました。大事なものを隠すのは、その名残りなのです。
クンクン鳴いて動き回る
一方、おやつやおもちゃを貰ったとき、クンクンと何だか切なそうに鳴きながら、ウロウロと所在なく歩き回っていることはありませんか?実はこれも、そのものを大事に思っているときの行動です。先にご紹介したとおり、「大事だからどこかに隠したい!」と思うものの、ものが大きすぎたり、隠す場所がなかったりして、「どこに隠せばいいの!?早くしないと誰かに取られちゃうかも!」と困った挙げ句に鳴き声を漏らしてしまうのです。可哀想ですが、何だか可愛いですよね。
1.大事な食べもの
犬にとって大事なものといえば、おいしい食べ物を外すことはできないでしょう。フードやおやつ等、お気に入りの食べものを前に愛犬が目を輝かせる姿はとても愛おしいですよね。中には、フードを大事に思う余り、フードを入れる容器やお皿まで守ってしまう犬もいるようです。
2.大事なおもちゃ
飼い主さんと遊ぶおもちゃも、犬にとっては大事な存在です。犬はおもちゃを噛んで遊ぶので、特に中型犬や大型犬の場合にはおもちゃの劣化も速いもの。ですが、飼い主さんが「もう古くなったし、汚いから」と思って捨ててしまったおもちゃが、実は犬にとってはとても大切なもので、捨てられてしまった後も探し回っているなんてこともありますよ。
3.大事な居場所
いつも寝ているベッドやクレート、ソファの上など、自分の匂いが染み込んで落ち着いて過ごせる居場所があるということは、犬にとって非常に大切です。犬がお気に入りの居場所を見つけたようであれば、模様替えや家具の買い替えの際にも注意して、犬のスペースを確保してあげましょう。
4.大事なお散歩コース
お散歩はトイレを済ませるためだけでなく、犬が自分のテリトリーとして認識している範囲を巡回するためでもあります。お散歩コースでおかしなことが起きていないか、知らない犬に侵略されていないか、平和と安全を確認するのは犬にとって重要な「任務」なのです。
5.大事な飼い主さん
もちろん、飼い主さんも犬にとっては大事な存在です。飼い主さんが強いリーダーとして存在してくれていることで、犬は安心して日々を過ごすことができるのです。ですがもちろん、愛犬にそう思ってもらうためには、信頼関係を築くことが欠かせません。大事な愛犬に「大事な飼い主さん」と思ってもらうために、日々努力しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬が大事にしているものが何かを理解すると、愛犬との絆はもっと深まります。あなたも愛犬の行動を観察しながら、愛犬の「大事なものリスト」を作ってみませんか?