犬が喜ぶ声のかけ方
犬は飼い主さんに声をかけられたり、褒められたりすることが大好きです。素直な動物なので、大好きな飼い主さんからの愛ある行動に幸せを感じているのです。とても愛らしいですよね!
では、そんな犬たちは、大好きな飼い主にどのように声をかけられることを好むのでしょうか。ここでは、犬が喜ぶ声のかけ方のポイントを3つ紹介していきます。
声をかける際は笑顔で!
まず大前提として、声をかける際は笑顔で声をかけるようにしましょう。私たちの人間関係に置き換えても、名前を呼ばれ振り返ったとき、笑顔の人に対しては好印象を抱きますよね。犬も同じです。
飼い主さんに呼ばれたと振り返ったとき、もしも飼い主さんが怖い表情をしていたら…無表情であったら…。少し「ドキッ」と不安を感じてしまうものです。声をかけられたことで、幸せを愛犬に感じてもらうためには、まずは声をかける際に笑顔でいることが重要です。意外と忘れがちなポイントなので、ぜひ意識してみてくださいね。
声のトーンはいつもより1トーン高めに
犬は人の感情を判断する際、声のトーンも重要視しているという研究結果が既に発表されています。つまり、声のトーンが高ければポジティブな感情を、声のトーンが低ければネガティブな感情を持っていると受け取っているのです。
そのため、犬に声をかけるときに声のトーンが低いと、機嫌が悪くないのに機嫌が悪いと勘違いされてしまう可能性があるのです。さらに表情までも強張っていれば、「怒ってるのかも」と不安にさせてしまう可能性が高いです。大幅に声のトーンを上げる必要はありません。ほんの少し高めに声をかけるだけで、犬からの印象はグッと変わります。ぜひ声をかける際は1トーン高めを意識してみましょう。
声音はなるべく優しくを意識して
声のトーンは高めに、というポイントを上げましたが、ふだんから声のトーンが高い子供であっても、苦手意識を持つ犬が多いという話はよく耳にします。その原因の1つに、声音が鋭いことが挙げられます。
犬は人間よりも聴覚が優れているため、人間よりも大きな音量で聞こえているのです。そのため、高い声であってもキーンとするような叫び声や鋭さのある声音は、苦手意識を持ってしまいます。したがって、声のトーンは高めに、しかしなるべく柔らかく優しい声音を意識すると、よりプラスの印象を持ち、喜びを感じてもらえますよ。
しつけはふだんと差をつけて行おう
犬が喜ぶ声のかけ方のポイントは、優しく笑顔で、声のトーンを少し高めに意識することでした。これを実行することで、「飼い主さんの声は落ち着く」「優しい」といった認識を持ってくれるため、愛犬がより安心して頼れる存在となるのです。
しかし、愛犬との関係性を良くしたいからといって、愛犬がいたずらやトイレトレーニングの失敗など、してはいけないことをしてしまったときも同じ対応ではしつけになりません。
ですが、だからといって「じゃあしつけには怒ればいいのね」ということではありません。特に叩いたり、怒鳴ったりといった行為は、しつけや飼い主との関係性に悪い影響を与える恐れがあります。ふだん優しい声音で接している分、しつけを行う際は以下のポイントを押さえ、意識して行ってみてください。
- 少し声のトーンを低めにする(例:低い声で「ダメ」)
- 表情は真顔、またはこわばった表情で接する
怒鳴るなどの感情的な行動に出るのではなく、ふだんとは違う違和感を付けることで、徐々に犬は「このときは飼い主さん、笑ってない」と学習し、最終的に「ダメなのかも」と理解するようになります。
まとめ
いかがでしたか。犬が喜ぶ声のかけ方のポイントは、基本中の基本ではあります。しかし、いつも一緒にいると、ついつい笑顔を忘れがちになってしまったり、声のトーンが低くなってしまったりすることが多いです。ぜひ愛犬に声をかける際は、今回紹介したポイントを意識してみてくださいね。