犬の気持ちは態度に出る
犬は人間のように言葉で気持ちを伝えることはできません。
その代わり体や行動で示します。
体でわかる犬の気持ち
犬の気持ちがよく出るのが目と耳、口です。目は人間でも気持ちがよく出る部分ですね。犬の場合、まっすぐ目を合わせるのは威嚇や警戒の意味が強く喧嘩を売っている状態になります。しかし飼い主さんなど犬が好意を抱いている人や動物に対しては、優しく見つめたり目をじっと見たりしますこの場合はリラックスした顔をして、ゆっくりまばたきをしたりします。逆に目を合わせない犬は敵意がないことをアピールしていて、服従しているという意味になります。
また耳と口の位置からも犬の気持ちを読み取ることができます。耳をゆったりと後ろに倒して、口を閉じているときはのんびりとしていてリラックスしている状態です。また耳を後ろに倒して口をゆるくあけているときもリラックスや愛情を持って接しているサインになります。反対に耳を前に立てて、口を開けているときはなにかに集中しているときです。
このように犬の体から犬の気持ちを読み取ることができます。
行動でわかる犬の気持ち
行動からも気持ちを読み取ることができます。遊びに誘うときは前脚を伸ばして、腰を高くあげます。リラックスしている場合は体をくねらせたり、尻尾をゆるく振ったりします。飼い主さんに愛情表現をするときには頭を押し付けてくることもあります。逆に緊張していたり、恐怖を感じている場合は尻尾をお腹の下にまるめて、姿勢を低くします。怯えている場合はちょっとした行動で攻撃的になることもあるので気をつけて接しましょう。目を細めたり、まばたきをしたりするのは攻撃する気持ちがないことを表しています。
犬にとって気持ちがいい4つのこと
では犬にとって気持ちがいいことどんなことでしょうか。予め犬にとって気持ちがいいことを知っておくと、犬と仲良くなるのが早くなるかもしれません。
1.信頼している人に撫でられる
犬は信頼している人に撫でられるとリラックスします。そのまま寝てしまったり、撫でるのをやめたら催促してくる犬もいます。動物の中でも犬は人間とコミュニケーションを取りたがるほうなので、体が触れ合うのは嬉しいのです。また、とくに信頼している人にしか見せないお腹は撫でられるととても気持ちが良いようで、足を開いて「もっと撫でて!」とアピールしてくることもあります。リラックスしているときには体をくねらせたり、鼻やお尻を押し付けてきたり、力を抜いてぐにゃぐにゃになったりします。
2.暑い日に水浴びをする
犬も暑い日には涼しくなりたいものです。クーラーが入った室内で過ごすのも良いですが、水遊びをして体を冷やすのも好きな犬が多いです。体があまり大きくない犬であればベランダなどに子ども用の小さいビニールプールやタライなどを使って水遊びができます。ホースで水をかけるだけでも良いですね。
しかし気をつけたい点もあります。水が好きかどうか、得意かどうかです。レトリーバー系の犬は水が好きで、得意な犬が多いですが中には苦手な犬もいます。水が苦手な犬に水遊びをさせても楽しむことはできません。もし水遊びをしてみて、水をさけたりするようであればやめたほうが良いでしょう。
3.本能を刺激した遊びをする
獲物に見立てたおもちゃを追いかけるのは、犬の本能を刺激します。普段満たせない本能的な欲求を満たすことで犬は楽しむことができ、気持ちよくなります。走るのが苦手な犬もいますので、そういう場合はおもちゃを隠して探させる宝探しや引っ張りあいっこなどをすると良いでしょう。我慢しているような行動も、遊びの中でできると犬にとってはとても良い状態になります。犬の様子を見ながら負担がないように遊ばせてあげると良いですね。
4.好きな人のそばでゴロゴロする
好きな人のそばにいることは犬にとって幸せを感じることです。もちろん退屈したり、日によっては違う場所に行きたいこともあります。ですが基本的には好きな人のそばが1番落ち着くのです。また犬は長く熟睡はせず、昼間軽い睡眠を繰り返すようになっています。そのためリラックスできる人のそばでウトウトするのがとても気持ちよくて犬は大好きなのです。
この他にも犬が気持ちいいと感じることがあると思います。犬の体の変化や行動を見て、犬が気持ちいいと感じているものを読み取って把握しておくと良いですね。
まとめ
犬は言葉を話すことはできませんが、体や態度で気持ちを伝えてくれます。飼い主さんがそれを理解して、犬を見てあげると犬も感情が豊かであることがわかります。それがわかるようになれば、犬が気持ちいいと思うことも自然とわかってくると思います。今回は犬が基本的に気持ちいいと思うことをご紹介しましたが、犬の性格によっても変わってくるので愛犬のオリジナルの気持ちいいことを探してみるとより仲良くなれるでしょう。