犬にとってご飯は至福の時間
大半のワンちゃんは食べることが大好きで「ご飯だよ」と声をかえると、喜んで駆け寄ってくると思います。我が家の愛犬も子犬の頃、初めて認識した言葉が「ご飯」でした。犬にとって1日のなかでの至福を感じる時間のひとつでもあるのがご飯タイム。愛犬に美味しく楽しくご飯が食べてもらうために、してはいけないNG行為を覚えておきましょう。
犬にご飯をあげる時にしてはいけないNG行為3選
1.興奮している時に与えてしまう
愛犬にご飯を与える時間は決まっていますか?お仕事などでご自宅を留守にする方は、愛犬にお留守番してもらうことになる思うので、留守番の前に与えようとすると必然的にご飯の時間帯も決まってくると思います。犬のご飯の時間は必ずしも毎日同じ時間でなくても問題ありません。どちらかと言うと興奮している時に与えるほうが好ましくないと言えます。
興奮している時にご飯を与えると、もともと早食いする犬が更にガツガツと食べてしまい、喉や食道にご飯が詰まってしまう可能性があります。また、ガツガツ食べることで消化が悪くなり嘔吐の原因にもなりかねません。
ご飯の時間を一定にするために、興奮した状態のままご飯を毎日与え続けると、ご飯に対する執着心も徐々に増し、ご飯中に飼い主さんが近づくだけで唸ったり、攻撃しようとしてきたりと問題行動に発展する恐れがあります。愛犬が興奮している時は、落ち着くまで少し待ってから与えるようにしましょう。
2.愛犬が落ち着かない場所で与えてしまう
愛犬がご飯を食べる時は出来るだけ、静かで落ち着いて食べられる場所を選んであげましょう。神経質な性格の犬は安心してご飯を食べられる場所を好みます。個体による性格の差もあり、周りが騒がしくてもまったく気にせずご飯を食べられるワンちゃんもいますので、性格を見極めて落ち着いてご飯を楽しめる場所を選んであげてください。
また小さな子供がいらっしゃるご家庭では、子供が愛犬のご飯を邪魔しないように注意してください。「ご飯をとられる」と勘違いして攻撃的になる恐れがあります。
3.いつでも食べられる状態で放置してしまっている
なかには食の細い子や食べムラのある子もいると思います。なかなか食べてくれないと飼い主さんも心配になり「いつか食べるだろう…」と言う考えで、フードを出しっぱなしにしてしまった経験はありませんか?
愛犬がいつでもご飯を食べられる状態にしておくと「ご飯はいつでも食べられるもの」と学習してしまいます。食べムラの改善にはつながりませんし、ドライフードでも時間がたつと酸化してしまうので衛生面を考えても良くありません。30分以上食べない時は片付けましょう。
食前の「マテ」のしつけは必要?
新たな家族として犬を迎え入れた時、初歩的なしつけとして行うのが「オスワリ」「マテ」「フセ」の3つだと思います。「マテ」に関しては毎日のご飯の時にトレーニングしているご家庭もあると思いますが、ご飯の前の「マテ」は「おあずけ」の意味が強いしつけになります。
「マテ」と「おあずけ」の違いは?
「マテ」は飼い主さんが指示を出してから解除のコマンドを出すまで犬が待っている状態。「マテ」がしっかり出来るようになると、お散歩中の信号待ちの時や、急に走り出しそうになった時に行動を制御することができ、犬の安全を守ることが出来ます。愛犬にはぜひ覚えてもらいたいしつけのひとつです。
いっぽう「おあずけ」は食べ物に関してのしつけになります。愛犬が何かを食べる時、飼い主さんの「食べてもいいよ」の指示が出るまでは我慢して待っている状態です。大好きなご飯を目の前に「おあずけ」するのは少し可愛そうな気もしますが、人の食べ物の盗み食い防止や、お散歩中の誤飲防止に繋がり、食べるものに対する事故を未然に防ぐことが出来ます。
安全のためにも覚えておいたほうが良いしつけですが、きちんと指示にしたがい待っているのに、何分も待たせてしまうと、ご飯に対する執着心が強まり、飼い主さんへの信頼も低くなってしまうので長く待てせることは控えましょう。
まとめ
美味しいご飯を楽しく食べると、満足感や幸福感を得られるのは人も犬も同じです。ペットとして飼われている犬は、自身で食べる物や場所、時間を選ぶことが出来ません。愛犬の健康を作るご飯は、内容はもちろん環境や状況なども考えてあげたいですね。
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50代以上 男性 もも父ちゃん