犬との生活に慣れてきた時の注意点①「食生活」
犬が長生きできるようになった要因のひとつには、ドッグフードの存在があります。いわゆる、総合栄養食です。犬の健康を維持するために必要な栄養素が、ドライフードひとつで摂れるようになっています。子犬用・成犬用・シニア用・肥満犬用・療養食など、種類も豊富にあります。
成犬になってから、ずっと同じドッグフードを与えている、ということがほとんどなのではないでしょうか。しかし、そのドッグフード、本当に愛犬に適したものでしょうか。食べ慣れているから、これで良い、と与えていませんか?年齢だけではなく、健康状態に合わせた、ドッグフード選びが必要です。毎日元気に過ごしているから問題ない、ではなく、年に一度の健康診断を受け、愛犬の健康状態を知り、食生活の見直しをする機会が必要なのではないでしょうか。
犬との生活に慣れてきた時の注意点②「お散歩のときのマナー」
お散歩のときのマナーは、時代と共に変わっています。去年までOKだったものが、今年になって急にNGになった、なんてこともあります。たとえば、少し前までは、「おしっこに水をかける」というマナーが存在しました。外でおしっこをしてしまったときは、水をかけておく、というのがマナーだったんです。
おしっこをさせて、そのまま立ち去ろうとする飼い主さんに対して、「水くらいかけて行ったらどうですか?」と、声をかける人がいたほどです。しかし、今はもう、おしっこに水をかける、というマナーは通用しません。外でおしっこをしてしまったときは、トイレットペーパーやティッシュで拭き取る、というのが最新のマナーのようです。毎日、当たり前のようにお散歩をされると思いますが、「今、お散歩のときのマナーって、どうなってるのかな?」と、様子をうかがってみると良いのではないでしょうか。
犬との生活に慣れてきた時の注意点③「人間の食べ物を与えてはいけない」
現代の犬は、人間と同じように、「肥満」という生活習慣病を抱えた犬が増え続けています。一日に必要な栄養素をドライフードのみで摂れるようになったから?そうではありません。人間の食べ物を気軽に与えてしまう飼い主さんが増えているからです。タンパク質を摂取させるため、蒸した鶏のササミをドライフードに加えて与える、などはOKです。
しかし、飼い主さんの朝食の菓子パンをおすそ分け、というのはNGです。おねだりされ、ちょっとだけね、と与えてしまうことが習慣になってしまっていませんか?人間の食べ物には、塩分・糖分・脂質が大量に含まれています。犬のカラダには、毒になるほどの量です。肥満だけではなく、腎臓病・肝臓病・心臓病など、重篤な病気の原因にもなります。何気なく与えてしまっているかもしれません。ぜひ、今すぐにやめましょう。
犬との生活に慣れてきた時の注意点④「正しく指示を出す」
犬を迎えたとき、必要最低限のしつけを行ったと思います。“お座り・待て・止まれ・来い・放せ”など。犬との生活に慣れてくると、コマンドの出し方が曖昧になってくることがあります。お座りをさせたいとき、「オスワリ」と言ってみたり、「スワレ」と言ってみたり。待たせたいとき、「マテ」と言ってみたり、「オアズケ」と言ってみたり。コマンドが変わってしまうと、犬は混乱してしまいます。言うことを聞かなくなってしまったのは、コマンドが毎回変化するからかもしれません。決まった行動には、決まったコマンド(言葉)で指示を出してあげましょう。
まとめ
犬との生活に慣れてくると、大切な何かを忘れてしまっているかもしれません。愛犬を迎えた日のことを思い出してみてください。そのとき、これから愛犬とどんな生活を送って行こう、と考えていたでしょうか。愛犬のためにどんなことを誓ったでしょうか。改めて考えてみると、飼い主として反省しなければならないことが見えてくるかもしれません。私も改めて考え、反省し、見直す時間を作りたいと思います。