1.気分が沈んでいる
いつも元気なのになぜか今日は愛犬が大人しい……。そんな時はもしかすると、気分が沈んでいるのかもしれません。犬は人間と同じように感情がとても豊かなので飼い主に叱られたり構ってもらえないでいると、落ち込んだり拗ねて大人しくなってしまうことがあったりします。ですので、愛犬を叱った。可愛がる時間がなかなかない……、そういったことに心当たりがある場合は、落ち込んでいる可能性が高いといえるでしょう。
また、犬は原因がなくても心がブルーになって自分の寝床やお気に入りの場所で大人しくすることがあります。そんな時は無理に構うと嫌がられやすいので、元気になるまでそっとしておいてあげることをおススメします。ただ、一日中寝ている場合は体調不良も考えられますので、しんどそうにしていないか時々様子を見てあげて下さいね。
2.気圧の変化の影響を受けて体調を崩している
犬は人間よりも環境の変化に敏感な生き物です。気候の変化や気圧の変化によって体調を崩したり、体に異変が起きたりしてしまう犬は割といるそうですよ。特に雨の日は低気圧の影響を受けやすいので、雨になると体の異変を感じて大人しくなってしまう犬はたくさんいるそうです。
気圧の影響を受けやすい犬は、いつもと同じ環境で過ごしていたとしても低気圧の影響で酸素の供給量が減ってしまい『体がだるくなる』『食欲がなくなる』『嘔吐』などの症状が出やすいそうです。また、犬によっては低気圧の時だけでなく、高気圧の時にも気圧の影響を受けてしまうこともあるのだとか。ちなみに、高気圧の場合は血液の循環が悪くなりやすいそうですよ。
これらの症状は近年『気象病』として知られています。ほとんどの場合は原因となる気圧の変化が穏やかになることで症状が改善されますので、愛犬がいつもより少し大人しくなっている程度でしたらあまり問題ないといえるでしょう。しかし、様々な症状が出ている時は愛犬にとってツライ状況になっているといえますので、病院に相談して薬を処方してもらうなどの対処をすることをおススメします。
3.ストレスを感じている
犬は何らかのストレスを感じている時にも大人しくなることがあります。先ほどもお伝えしたように、飼い主に叱られたり構ってもらえないでいたりすると、ストレスを感じて大人しくなってしまうことがあります。その他にも、愛犬が恐いと感じる音(雷や花火・曲から聴こえる重低音など)を聞いて恐怖を感じている。運動不足になっている。部屋の模様替えや引っ越しをして環境がガラッと変わった。といったことがあると犬はストレスを感じやすく、一時的に大人しくなってしまうことがあります。
愛犬がやけに大人しくなってしまった時に、「もしかしてあれが原因かな?」と思い当たることがありましたらストレスになっている原因を取り除くか、できるかぎりストレスにならないように改善してあげましょう。
4.ケガ・病気をしている
いつも陽気な愛犬がなぜか大人しい……そんな時はケガや病気をしている可能性も考えられます。犬を含めた動物はケガや病気をすると、周りに弱っていると気付かれないように我慢することが多いそうです。こういった犬の行動は、自然で生きてきた動物たちの本能からくる行動となり、弱い姿を周りに気づかれると敵に襲われてしまう。そういった大昔からの防衛本能が現代の犬にも受け継がれているのだとか。
犬がケガや病気で体調を崩している時は、たとえ信頼関係が築けている飼い主の前でもジッと大人しく耐えて隠そうとすることが多いので、飼い主が愛犬の異変に気付いてあげることが大切となります。ですので、愛犬が珍しく大人しくしている。いつもと様子が違う。そんな時は用心深く様子を見てあげるようにしてあげてください。ちなみに下痢や嘔吐、咳といった症状は様々な病気の初期症状となりますので、これらの症状がみられる場合はなるべく早く病院に連れて行ってあげてくださいね。
まとめ
犬が大人しくなる原因は様々あります。数時間だけ大人しくなる場合はあまり心配しないで大丈夫だと思います。ただ、半日以上ずっと寝ている。元気なさそうにすることが多くなった。そんな場合は体に何らかの異変が起きている可能性がありますので、少しでも気になった場合は病院に連れて行ってあげることをおススメします。