1.花火や雷の音に要注意
夏のイベントといえばなんといっても花火や夏祭りですよね。人間にとってとても楽しいイベントの1つといえますが……打ち上げ花火やロケット花火のような大きな音のする花火、沢山の人の声や音が聞こえるお祭りは犬にとって怖い音になることがあるので要注意です。
愛犬が怯えてしまう場合はストレスを溜め込む原因になってしまいますので、なるべく近づけさせないようにするなどの対策をしてあげましょう。
また、夏は夕立や台風によって雷が発生しやすく、犬が怖がる環境となりやすいといえます。なかには花火や雷の音を聞いてパニックになった結果、家から脱走してしまった!というケースも少なからずありますので、花火や雷の音が鳴り始めたときは外に逃げないように、いつも以上に戸締りをシッカリすることをおススメします。
2.水浴びは危険がいっぱい
夏にしか楽しめない遊びといえばなんといっても『水浴び』です。夏の暑さをしのげる水浴びは、水が好きな犬にとっては大好きな遊びの1つといえるでしょう。しかし、そんな水浴びにも危険がたくさん潜んでいるので、あらかじめキチンと危険性を知っておく必要があります。
例えば、テレビやネットで犬かきをしながら上手に泳ぐ犬を見かけることがありますが、もちろん全ての犬が泳げるわけではありません。
特に初めて水浴びをする犬は、当然のようにいきなり泳ぐことができません。もし泳げたとしても溺れないように死に物狂いで犬かきをしている状態になることがほとんどだったりするので、体力を消耗してしまってすぐに溺れてしまいます。
ですので、泳ぐことに慣れていない場合は、安全のために愛犬の足が付く場所でのみ水浴びをさせるか、つねに愛犬の安全を確保しながら様子を見れる状況を作るようにしてあげてくださいね。
また、水浴びをさせる時は愛犬が水中毒にならないように気を付けなければいけません。水中毒というのは、水を大量に飲み込むことで体内のナトリウムの濃度が急激に低下する症状となります。
水中毒になってしまうと、めまいや下痢、嘔吐、呼吸困難といった症状が起こり、酷い場合は命を亡くしてしまうこともあるそうです。水浴びをしている時は知らないうちに水を飲み込むことが多いので、愛犬がたくさん水を飲み込んでいないかチェックしたり、こまめに休憩を取りながら遊ぶようにしましょう。
3.スイカや氷の与え過ぎには気を付けよう
夏の風物詩ともいえるスイカや氷も、ときに愛犬の身に危険を及ぼすことがあるので、与え過ぎないように気を付ける必要がありますよ。私の個人的な意見をいわせていただきますと、スイカや氷が好きな犬はたくさんいると感じています。もしかすると、スイカやかき氷を食べると、体温を冷やしたり水分を補給したりできることを知っているのかもしれませんね。
スイカや氷は実際に暑さ対策をするのに効果的な食べ物といえますが、与えすぎると体を一気に冷やしすぎたり、水分の取り過ぎによってお腹を下してしまうことがあるので要注意となります。
例えば、スイカは甘くて美味しいのでバクバク食べてしまう犬はとても多いと思います。しかし、スイカは約90%が水分でできているので、たくさん食べてしまうとすぐ下痢になってしまうことがあります。
暑い日に下痢になってしまうと体内の水分が失われやすくなるので、必然的に脱水症状になる可能性も高くなってしまいます。ですので、スイカや氷の与え過ぎには気を付けるようにしてくださいね。
4.犬はセミが大好き!?リードを離してしまう危険性
夏の音色といえば、なんといってもセミの鳴き声ですよね。セミの鳴き声を聞かないと夏を感じられない!という人もいるのではないでしょうか。そんな夏の生き物であるセミを犬は好きな傾向にあるようです。
実際に私の愛犬2匹もセミを見かけると目の色を変えて、追いかけたり食べようとすることがよくあります。おそらく、大きな声で鳴いたり素早く飛び回ったりするセミを見ることで狩猟本能が刺激されて、とっさに追いかけて捕まえようとするのでしょうね。
それほどセミに過剰反応しやすい犬は、ときにリードを思いっきり引っ張りながら追いかけることがあるそうです。なかには犬がいきなり勢いよく走りだした拍子に、飼い主の手からリードが外れて犬がそのまま遠くに行ってしまった!というケースもあるみたいですよ。
普段大人しい犬でも、セミが急に現れた時にいきなり走ることがありますので、夏の間は特にリードをしっかり握るようにすることをおススメします。
ちなみに、セミを1匹食べてしまったくらいだと犬の体に問題はないそうですが、生きたまま何匹もパクパク食べてしまうというのはさすがに良くないといえるかもしれませんね。
まとめ
水浴びや花火、セミやスイカなど……夏を味わえるものには、少なからず危険が潜んでいます。といっても、多くの場合は飼い主があらかじめ気を付けてあげるだけで対処できるものばかりなので、それほど神経質になる必要はないといえるでしょう。愛犬の安全を考えながら一緒に思いっきり夏を楽しめると良いですね。