1.むやみに叱らない
かまってほしくてまとわりついてくる愛犬をむやみに振り払ったり、「だめ！」「やめて！」などと叱りつけるのはNGです。飼い主さんとしてはやめてほしくてしているそれらの行動も、犬は「遊んでもらえた！」「かまってもらえた！」と勘違いしてしまい、よりエスカレートしてしまうことが予想されるからです。
また、頭ごなしに叱りつけることが良くないのには、違った理由もあります。愛犬が飼い主さんのじゃまをしてくるのは、純粋にかまってほしいから。それが「良いこと」か「悪いこと」かは、人間の都合で決まっているだけですよね。それなのに、強く怒鳴りつけたり殴ったりすると、犬は何が起きたのかわからずに困惑してしまい、最悪は、飼い主さんとの信頼関係にヒビが入ってしまいかねません。
2.オスワリで落ち着かせる
犬の問題行動をやめさせたいとき、さまざまにシチュエーションで使える魔法の指示語が「オスワリ」です。「オスワリ」をさせることで、犬の気持ちをいったんリセット、一連の行動にいったん区切りをつけて、落ち着かせましょう。「フセ」や「マテ」まで出来ればベストですが、そこまで出来なくても、「オスワリ」だけで効果は違います。「オスワリ」をさせることに成功したら、おやつをあげたり、おもちゃを与えたりして「今は遊べないから待っててね」と声がけしてあげましょう。
ただし、もちろん、この方法で効果を上げるためには、「オスワリ」のしつけがしっかりできていることが基本条件になります。どんな状況であっても「オスワリ」に従えるよう、日頃からトレーニングをしておくことが重要です。
3.待たせた後にはごほうびを
愛犬を待たせた後には、待たせてしまった分、しっかり誉めてあげましょう。おやつやおもちゃをあげたり、愛犬の要求に応えて遊んであげるのも大事なごほうびです。「良い子で待っていれば、ちゃんとその後にごほうびがもらえる」ということを認識できれば、犬が飼い主さんの行動をじゃますることはなくなっていきます。
4.遊べるときにとことん遊ぶ
そもそも、なぜ犬は飼い主さんの行動をじゃましてくるのでしょうか？活発な子犬の場合であれば、とにかくどんなときでも遊んでほしいというものですが、ある程度の成犬である場合には、飼い主さんとのコミュニケーション不足や運動不足によってストレスが溜まっている可能性もあります。
こういったストレスから来る行動を起こさせないためには、まず、ストレスを溜めさせないこと。つまり、遊べるときにとことん遊んであげる、散歩に行くときにとことん歩かせてあげることです。遊びや散歩で適度に疲れていれば、犬が飼い主さんのじゃまをしてまでかまって攻撃をしてくることはなくなります。
また、あまりにじゃま立てがしつこく、他のことを何もさせてくれないといった場合には、分離不安症の可能性も考えられます。分離不安症とは、飼い主さんとの距離が近すぎたり、甘やかされすぎていることで、飼い主さんと少し離れているだけで極度の不安状態になり、さまざまな問題行動を起こしてしまう疾患です。心当たりがある場合には、愛犬との距離感を見直す必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか？可愛い愛犬には、できるだけガマンをさせたくないものですが、一緒に暮らしている以上、愛犬のペースだけで生活をしていくわけにはいきませんよね。愛犬をワガママ犬にしないためにも正しく対処して、お互いにストレスなく暮らしていけるようにしましょう。
