①急な外泊、長時間の外出
犬を飼うことになると当然のことながら長時間の外出や急な外泊ができなくなります。もちろん仕事などで日常的に家を空けることはあると思いますが、12時間を超えるような留守番はできるだけ少ない方がいいとされています。
トイレや食事など最低限のお世話の必要性だけでなく、コミュニケーションが少なすぎることで犬にストレスが溜まったり鬱病を発症してしまうことなどもあると言われています。犬は元々群れで暮らしていた動物を祖先に持っているので、ひとりきりで過ごすよりも飼い主と一緒に過ごすことを好む傾向にあります。
また、一晩帰れない場合などは最低限のお世話もできないことになってしまうので、犬を飼っている場合は急な外泊はNGです。
ちなみに、犬がいると旅行ができないなどと言われることもありますが、最近では犬連れOKのホテルやペンションも増えてきていますし、観光地・レストランなども犬と一緒に入ることができるところが多くなってきました。
そのため、犬と一緒に行く旅行も十分に楽しめると思いますし、犬を連れて行くことができない場合でもペットホテルなどに預けることができるのでしっかりと計画しておけば無理なく旅行をすることができると思います。
②お金のかかる趣味や遊び
趣味や遊びにお金をかけていた人も犬を飼い始めてからはそうはいかなくなるはず。犬を飼うということは楽しいことばかりではなく、ある程度飼育費用がかかるのが現実です。
食費や医療費のほか、おもちゃやリード・首輪・ケージなどの飼育グッズやトリミング、トレーニングなどにお金がかかることも。犬のサイズやそれぞれの状況にあわせて異なりますが少なくとも月々1~2万円程度は飼育費用が必要ですし、ケガや病気の際には高額な医療費がかかることもあります。
最近では任意のペット保険に入る人も増えてきていますが、基本的には実費となるため一度の手術で30万円などかなり高額な医療費がかかる可能性もあります。そのため、趣味や遊びにかけていたお金を犬の飼育費用や貯金に回す必要も出てくるでしょう。
③自由な時間の使い方
犬を飼い始めると趣味や遊びにお金をかけることができなくなるとしましたが、お金だけでなく時間も自由には使えなくなるでしょう。
犬は毎日の散歩が欠かせませんし、食事やブラッシング・歯ブラシなどのケアなどを行う時間も必要です。また遊びやトレーニングなどコミュニケーションにもたっぷり時間をとってあげることで犬の生活は充実し、精神的に安定すると言われています。
犬を飼っていないときには休みの日なら二度寝をしてのんびりしたり、仕事の後に飲み会に行ったりして自由に使っていた時間も犬の生活リズムに合わせて時間をやりくりしなければならなくなります。
どんなに疲れていても散歩に行かなければなりませんし、夜ふかしした次の日でも犬の食事の時間にはきちんと起きなければなりません。
まとめ
犬を飼うと家庭内に笑顔や会話が増え、これまでにない出会いがあったり新たな発見があったりします。充実したドッグライフを楽しめる一方、上記のように犬を飼うことでできなくなってしまうこともあるのです。
犬を飼うことは楽しいだけではないということは多くの人が理解しているとは思いますが、具体的に何ができなくなってどんな制限が生まれるのかということを、自分の今の生活に照らし合わせて考えてみるとより犬を飼うことへの覚悟ができるはずです。
犬を飼うことについてネガティブなイメージを持ちすぎる必要はありませんが、自分の生活にどんな変化が生まれるかを想像することはとても大切なことだと思います。