環境作りのコツ①犬の“定位置”を決める
犬がリラックスできる環境にするためには、犬にとってのパーソナルスペース=自分だけの場所をつくってあげることが必要です。ケージやサークルなど落ち着ける空間を犬の部屋として用意してあげましょう。リビングの隅にクッションを置くだけでもOKですが、犬はやや狭く暗い場所を好む傾向にあるので、ひとりでゆっくり休みたいときなどのために犬の体よりも一回り大きい程度のケージなどを置いて自由に出入りできるようにしてあげるといいでしょう。
ケージやサークルの中には柔らかな毛布やクッションなどを入れて快適に眠ることができるようにします。また、ケージやサークルの置き場所として最適なのはリビングの隅など家族の様子を見渡すことができる場所で、人の出入りが激しいドアの近くや寒暖差が激しい窓や騒がしいテレビのそばは避けると犬もリラックスして休めると思います。
環境作りのコツ②事故の危険性を排除
犬が自由に動き回れる室内では、いたずらや思わぬ事故を防ぐための対策も怠ってはいけません。特に子犬は好奇心旺盛でどんなものにも興味を示して口に入れてしまうことがあるので十分に注意しましょう。電化製品のコードを噛んで感電してしまったり、キッチンのゴミを漁って危険なものを誤飲・誤食してしまったりすることはめずらしくありません。
また、飼い主が想像もしていなかった行動を取り、階段から落ちてしまったり網戸を突き破って庭に落ちてしまったりすることもあります。事故やいたずらの危険性がある部屋の中では、飼い主もついつい「こら!」「やめなさい!」「だめ!」など犬に注意ばかりすることになってしまいがちです。危険のない環境に整えることで飼い主も犬もリラックスして過ごせることでしょう。
環境作りのコツ③健康を守る工夫をする
室内で犬と暮らすためには犬の体や健康にとって危険のない環境作りをする必要があります。例えばすべりにくい床材を使用したり、カーペットなどを敷いたりして足腰の関節に負担をかけないような工夫をするといいでしょう。特に老犬をはじめ、ミニチュアダックスフンドやコーギー、レトリバーなど足腰に負担がかかりやすい犬種を飼う場合には配慮すべきところです。
また、観葉植物などを置いている家庭も多いと思いますが、そういったものの中には犬の健康を害する可能性があるものもあるので自宅にある観葉植物に危険はないかきちんと調べておきましょう。身近な植物としてはユリやチューリップ、ポトス、シクラメンなどがあります。軽度の中毒症状を起こす植物も含めればさらにたくさんのものがあるので、犬を飼っている人は十分に注意してください。
まとめ
犬がリラックスして過ごせる環境を作るためにはパーソナルスペースとなるケージの置き場所を工夫したり、事故や怪我の危険を排除することなどが大切なポイントとなります。犬の目線に立ち、家の中で何が不快また危険かということを想像してみると、よりよい環境作りができると思います。犬にとって安全で快適なリラックス空間を作ることは、飼い主にとっても必要以上に気を張る必要のない落ち着ける環境を作ることにつながります。家族みんなが楽しくリラックスできる家作りを目指しましょう。