①置き場所は落ち着けるところを選ぶ
犬にケージを大好きになってもらう方法のひとつ目は落ち着いて過ごせる場所を選んで置くことです。犬が家の中で落ち着ける場所のポイントは、人の気配が感じられることと騒がしすぎないことです。犬は群れで生活していた動物を祖先に持つためひとりきりでいることに不安を感じてしまいます。そのため、リビングのように家族の存在を感じられる場所にケージを置くようにするといいでしょう。
ただし、家族の存在を感じられてもあまりにも騒がしすぎるところにケージを置いてしまうと、すぐに眠りから覚めてしまったりびっくりしたりして精神的に落ち着かないことがあります。人の出入りが多い扉の近くやテレビの近く、直射日光の当たる場所などは避け、リビング全体を見渡せる隅の方に置いてあげるといいでしょう。明るすぎる、にぎやかすぎてしまう場所にケージを置かなければならない場合は、布なのでケージの上や横を覆って目隠ししてあげるなどの工夫をしてください。
②大きさは狭すぎず広すぎずが◎
愛犬のためにケージを選ぶときにどのくらいの大きさのものにするか悩むと思いますが、犬が寝床やパーソナルスペースとして落ち着くことができる大きさというのは愛犬が足を伸ばして横になれる程度だとされています。また、ケージの中でくるっと一回りできる程度の大きさ・高さがあれば十分です。犬は狭い場所を好む動物で、あまりにも広い場所では落ち着かず壁などに体をつけて眠る習性を持ちます。そのため、ケージも広々した大きさにする必要はなく、寝たり方向転換する動きに制限が出ない程度の大きさがあれば問題ないでしょう。ただし、長時間ケージ内で留守番させる場合などは水やトイレを設置する必要もありますし、歩いて体を動かすスペースも必要なのでそれぞれの家庭環境や状況にあわせて選ぶようにしましょう。
③まずは扉を閉めず自由に出入りさせる
ケージに入ってもらおうと思ったら嫌がってしまう…ということもあると思います。ケージは犬にとって落ち着くことができる場所になりますが、慣れないうちは怖いと思ってしまうこともあります。ケージに入ることに慣らす練習をするときには、いきなりケージの扉を閉めてしまわないように気をつけましょう。犬が入った途端に扉を閉めてしまうと“閉じ込められた”感覚が強く、抵抗を感じてもう入らなくなってしまいます。犬がケージを大好きになるまではケージの扉を外したり開けっ放しにしておいて、犬が好きなときに出入りできるようにしておきましょう。
④お気に入りのおもちゃやオヤツを用意
ケージを大好きになってもらうための秘策として、特別なおもちゃやおやつを用意してケージの中だけでしか与えないということをするのもおすすめです。ケージの中に入ったときだけ大好きなおもちゃやおやつを入れてあげると、犬はケージに対していい印象を持ちやすいですし自らケージに入りやすくなります。ケージに初めて入れるときやなかなか慣れないときにはおもちゃやおやつを上手に活用しましょう。
<まとめ>犬をケージ大好きにさせる方法
犬がケージで落ち着いて過ごせるようにしておくことは大切なしつけのひとつです。ケージに入れるようにしておくと、怪我や病気で入院するときやペットホテルに預けるときなどに困ることもありませんし、車移動時も安全。災害時などに避難所で生活しなければならないときにも役立ちます。
ケージ大好きな犬にするためには、時間をかけてじっくり慣らしていくことが大切です。ケージに無理やり入れたり、閉じ込めるように扉を閉めたりするとケージに対して恐怖感や嫌悪感を持ちトラウマを抱えてしまうこともあります。自らケージに興味を持って入りたがるように、置き場所や寝心地などに配慮して楽しく快適な場所にしてあげてくださいね。