①飼い主がテンションを上げる
犬は外が好きだから放っておいても楽しそうに遊ぶはず…と思い込んでいる人が少なくありません。しかし、実際には公園やドッグランなどに連れてこられても何をしていいかわからなくなってしまう犬も多いのです。犬の遊びと言うとボールを投げて取ってこさせるなどのイメージが強いので、ボールやおもちゃを投げてみても犬は取りに行くどころか見向きもしない。
そんな様子を見て「うちの犬は遊ぶのが好きじゃないんだ」と思ってしまう飼い主さんもいるのですが、ちょっと待ってください!犬にもおもちゃや遊びの好みがありますし、そもそもひとりで遊ぶことを好まない犬もいます。おもちゃを渡されて「ほら、遊びな」と言われても少しも楽しそうに感じない犬は多いでしょう。
犬に外遊びの楽しさを知って欲しいのであれば、まずが飼い主が“一緒に”遊ぶということを考え、飼い主自身がとにかく楽しそうに遊びに誘うということが大切です。実は遊びに興味のない犬を誘ことはとてもむずかしいことで、ドッグトレーナーなどの間でも「遊びは技術」と言われることがあります。しかし、大好きな飼い主さんがとっても楽しそうに遊んでいるとつい興味を引かれるということは多々見られること。恥ずかしさは忘れ、声もテンションも高めにして楽しそうに愛犬を遊びに誘ってみましょう。
②犬友だちと一緒に遊ぶ
飼い主さんが犬を遊びに誘うのがうまくいかないというときには、犬のお友だちの力を借りるのもひとつの手です。よく1匹ではお散歩で歩かないのに、他の犬が一緒であればしっかり歩くということがありますが、それと同様に他の犬がいることで外で遊ぶ楽しさが倍増するということは十分考えられます。
犬が飼い主さんと遊ぶことも好きですが、犬同士だからこそできる遊びもたくさんありますので外で楽しく遊べない犬の場合は他の犬が楽しそうに遊んでいる様子を見せたり、近くでその雰囲気を味わわせるというのもいいでしょう。そうしているうちに「少し参加してみようかな」という気持ちになって、外遊びに目覚めるということもあるはずです。
③好きなおもちゃは外だけで出す
もしも愛犬に“大好きなおもちゃ”というものがあるとしたら、外で遊ぶときだけそれを出してあげて特別感を演出するという方法もあります。外でしかそのおもちゃで遊ぶことができないとなれば、外そのものに対していいイメージを持ちやすくなりますし、うまく関連付けができれば「お気に入りのおもちゃが使いたいから外で遊びたい=外遊びがしたい」という考えになるでしょう。
好きなおもちゃがなくお散歩そのものが苦手な犬の場合は、お散歩の途中で特別なおやつをあげたりすることで外に対していいイメージが持てるようになることもあるのでぜひ試してみましょう。ただし、お散歩から帰ってきたら玄関先で“お散歩のごほうび”としておやつをあげる人もいますが、そうすると犬は「早く家に帰りたい」と思ってしまうようになりがちなので注意しましょう。お散歩にいいイメージをつけるためにおやつをあげるのであれば、お散歩の途中であげるようにするといいでしょう。
まとめ
お散歩が嫌いで外に対してあまりいいイメージを持っていない犬を外で楽しく遊ばせるというには意外とむずかしいことです。遊ぶというのは気持ちに余裕がないとできないことなので、外に対して「怖い」「不安」などの気持ちがあるとなかなか思い切り遊ぶことができないと思います。そのため、外遊びが好きな犬でも初めて行く場所や知らない犬に囲まれている場所では遊ばなくなるということもめずらしくありません。
外で犬と楽しく遊びたいのであれば、まずは犬の苦手要素を排除してあげることと飼い主さんが思いっきりテンションを上げて楽しそうに誘ってあげること。そして特別なおもちゃやおやつを上手に活用することがポイントとなってくると思います。お散歩が苦手な犬に外遊びをさせるには少し時間がかかるかもしれませんが、ぜひ気長に誘ってみてあげてくださいね。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名