1.大きな音が頻繁に聞こえる場所
犬は耳がとても良いので、基本的に大きな音がする付近に寝床を設置するのはNGだといわれています。例えば、頻繁に人が出入りするドアや音が出っぱなしになるテレビの近くに犬の寝床を置くと、犬は「ずっと大きな音がするから落ち着かない……」と感じ、とても居心地が悪い思いをしてしまいます。
また、犬は寝床だけでなくトイレも出来る限り落ち着ける場所でしたいと感じることが多いので、寝床やトイレはなるべく音がしない部屋の端っこなどに設置することをおススメします。
2.滑りやすい場所
人間にとってツルツルした綺麗なフローリングは、掃除がしやすく清潔に保ちやすい快適な床材といえます。しかし、犬からするとフローリングなどのツルツルした床は、滑りやすく歩きにくくてケガをしやすい環境となるので、居心地の悪い場所になりやすいといえるでしょう。
特に走り回ったり遊んだりするのが大好きな犬は、転んで関節を痛めやすいので注意が必要となります。犬にとって居心地の良い環境にするには、コルクマットや滑りにくいカーペットなどを利用して滑りにくくすると良いですよ。滑りにくくなるだけでなくクッション性も備わった床材を使うことで、犬の関節を痛めにくくなりますし万が一転んでもケガをしにくくなるのでおススメです。
3.暑いところは苦手
犬はつねに体温が37度~39度ほどあるので人間よりも暑さに弱いといわれています。さらに全身に毛がたくさん生えているので、大げさにいうとずっと毛皮を着ている状態となるのです。ですので、当然のように温度が高い場所は犬にとって居心地の悪い場所となってしまいます。目安としては28度を超えた辺りから犬は暑さを感じやすく、30度を超えると過酷な環境へと変化していくので何かしらの暑さ対策が必要といえるでしょう。
ちなみに、犬が快適に感じやすい温度は22度~26度となるそうです。夏などの気温が高い日に冷房をする時は、一気に温度を下げてしまうと元の気温との温度差で犬だけでなく飼い主自身も体調を崩してしまう可能性があるので、25度前後にすると良いと思いますよ。
4.不安定な場所や高い場所は苦手
不安定な場所が苦手な犬は結構いるそうです。例えば、愛犬が散歩中に網目になっている溝のふたを見てあたふたしたり、足場が安定しない場所でソワソワしながらどうしようか迷ったりしている姿を見たことはありませんか?もし、心当たりがあるのでしたら愛犬は「どうしたらいいのか分からなくて苦手だぁ」と居心地を悪くしているのかもしれません。
また、犬は高い場所に上ること自体は好きだったりするのですが、高い場所からは恐くて下りられないってことがよくあったりします。階段を上ったのはいいけど下りられない。病院で高さがある診察台に乗せられると、診察される恐怖と相まって犬がソワソワして怖がる。といったように、高い場所にいる時は居心地悪そうにすることが多かったりするようですね。
5.賑やかな場所が苦手
冒頭でもお伝えしたように犬は耳がとても良いいので音に敏感です。ですので、人通りが多い町中や様々な音がする賑やかな場所は犬にとって不安を感じる居心地の悪い場所となることがあります。また、賑やかな場所では音だけでなく知らない人や犬がたくさんいますから、大人しい性格の犬や怯えやすい犬にとって不安や恐怖を感じやすい場所になってしまうといえるでしょう。
ちなみに、賑やかな場所は色々な人と仲良くしたいと思っているフレンドリーな犬や、好奇心旺盛な犬にとっては逆に良い刺激をもらえる場所になることもあります。ですので、賑やかな場所を訪れる時は愛犬の性格を理解して、連れて行っていいかどうか見極める必要がありそうですね。また、愛犬が不安そうにしていながらも賑やかな場所を通らないといけない時は、愛犬に安心感を与えるために抱っこしてあげることをおススメします。
まとめ
今回は多くの犬が居心地悪く感じやすい場所をご紹介しました。犬にとって居心地が悪い場所は簡単にいうと不安や恐怖を感じたり、何らかのことが原因で嫌がったりしやすい場所といえます。ですから、「愛犬が居心地悪いと感じる場所をもっと知りたい!」という場合は普段から愛犬の仕草や表情などをよく観察して、嫌がる素振りをする時はどんな時か。ということを調べましょう。ある特定の場所で嫌がる、過ごしにくそうにしている。そんな愛犬の姿を発見したら、その場所が愛犬にとっての居心地悪い場所といえるかもしません。