リスク①犬の問題行動が悪化する
犬のしつけに悩んでいる場合は、すでに愛犬に問題行動が見られていたり生活の中で困ったことが起きていることが多いと思います。
まっさらな子犬に「おすわり」や「待て」などのしつけを行うことは実はそれほどむずかしいことではなく、多くの家庭で飼い主さん自身でできるものだと思います。
しかし、吠え癖や噛み癖、散歩での引っ張りなど問題行動と言われる困ったことが起きている場合、その矯正は簡単にはいかず諦めたくなってしまうことも多いと思います。
しかし、問題行動が起きているときにそのしつけを諦めて放棄することにはメリットは少しもありません。すでに行動が定着しかけているときにそのまま放棄すれば、その行動はどんどん強化されて悪化していく一方でしょう。
飼い主にとって問題と感じるような行動は、放っておいてよくなるというパターンはほとんどありません。問題行動が見られたときは少しでも早くしつけに取り組み、思うような成果が見られなかった場合には訓練士やドッグトレーナーなどに助けを求めるようにしてください。
リスク②周囲の人から厳しい目で見られる
犬のしつけは確かに面倒なことも多いし、その結果が出るまでは大変に感じる人が多いと思います。しかし、そこで諦めてしつけを放棄すれば問題行動が悪化していくだけでなく、近隣の人や犬仲間などからも厳しい目で見られることが増えてくると思います。
“犬が嫌い”という人の何割かは犬そのものが嫌いというよりも、犬を放したり吠えっぱなしにさせたりウンチの処理をしなかったりという飼い主の方に嫌悪感を持っていると言われています。
例えばお散歩中、他の犬とすれ違うときに吠えてしまう犬の場合、吠えている犬に対して制止しようとする様子が見られたり「すみません」と謝ったりしている飼い主に対しては「きちんとした人だ」という印象が持たれます。
反対に犬はずっと吠えっぱなし、飼い主も何も言わずに通りすぎていかれるとあまりよくない印象を持たれてしまうことも珍しくありません。結果が伴っていなくても、犬にきちんと向き合ってしつけをしようとしている姿は周囲に対しての誠意の現われにも感じられるようです。
リスク③愛犬との関係性が崩れる
多くの飼い主が実感していることだと思いますが、犬のしつけは一筋縄ではいかないことです。そのため犬の問題行動を矯正しようとすると、愛犬の気持ちを想像したり最良のしつけ方法を考えたりしてしっかりと向き合わなければなりません。
そうして犬と向き合うことは、お互いの信頼関係や絆を強くする上でとても重要なポイントとなってきます。問題から目を背けてしつけを諦めることは犬との関係性も諦めることにつながります。
簡単にはいかないしつけだからこそ、時間をかけて向き合うことでお互いを理解し合うことができて素晴らしい関係性を築くことができるようになるのです。
犬のしつけを放棄するリスクまとめ
何度も言っていますが、犬のしつけは簡単なことではありません。特に問題行動を矯正・修正しようとなれば時間も手間もかかりますし、すぐには結果が出ないため諦めたくなってしまうことも多いと思います。
しかし、犬のしつけを放棄してしまうと問題行動はどんどん悪化して愛犬との関係性が崩れる可能性が高く、周囲の人からも厳しい目を向けられたり避けられたりしてしまうことも少なくありません。
どんなことでも同じかもしれませんが、犬のしつけにとっても“継続は力なり”です。結果がすぐにはでなくても、愛犬にしっかりと向き合って諦めずにしつけをし続けることが大切だと思います。しつけが長期戦になりそうな場合には、焦ることなくじっくり気長に取り組んでいきましょう。
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20代 男性 匿名