犬にとっての退屈とは
犬にも退屈という気持ちがある
犬にとっての退屈は「構ってもらえない」「運動ができない」といったものです。人間でもなにもやることがない状態だと退屈になりますよね。そしてそれが続くと苦痛になってきます。苦痛を感じているということはストレスがたまっているということです。人間だけが感じているものではなく、犬も退屈というものを感じることができると言われています。
犬の退屈サイン
犬が退屈しているときは寝て過ごすことがほとんどです。例えば飼い主さんが家事をしていたり、テレビを見ているときに、飼い主さんのそばや自分のベッドなどで寝ていることはありませんか?
大人しくて助かるかもしれませんが、実は退屈しているのかもしれません。またどこかぼんやり見ていたり、体をひたすら舐めている場合も退屈でしかたないことが多いようです。なかには吠えたり、くんくん鳴いたりする犬もいます。
退屈だと脳が縮むことも
犬の性格にもよりますが、どの犬でも退屈だという感情がありそれが苦痛になります。イギリスの獣医師による研究では、退屈が犬の脳を萎縮させてしまうという研究結果が出ています。退屈という感情は人間だけが持っているわけではなく犬や他の動物も感じるもので、刺激が少なすぎる状態にいると脳の神経細胞(ニューロン)が死んでしまうそうです。犬が退屈しているかどうかを判断するのは少し難しいかもしれませんが、もし気づいたなら相手をしてあげてください。
犬を退屈させないために
犬はもともと狩りをして生きてきた生き物です。本能の強い犬もいれば弱い犬もいますが、基本的にものを追いかけたり走り回ったりしてきたのです。
ボール投げやロープの引っ張り合いなどが大好きで、相手をするととても喜びます。また頭を使う遊びも好きで宝探しも楽しんでくれます。犬によって好きな遊びは違いますが「追う」「走る」「探す」といったポイントを押さえた遊びはどれも犬が楽しむことができるでしょう。犬種や年齢によって向き不向きがあるので無理はさせないでください。
退屈しないオススメおもちゃ
おやつが出てくるおもちゃ
知育おもちゃと呼ばれるタイプのもので、おもちゃの中にドライフードやジャーキーなどを詰めて犬が転がしたりかじったりして中から出すというものです。
犬によって飽きやすかったりするので、最初は簡単に出てくるものから初めて徐々に簡単には出てこないものに変えていくと良いでしょう。犬の体の大きさに合わせたものを選ぶ必要があり、体に対して小さすぎると誤飲する可能性もあるので気をつけましょう。また食べ物をいれるため常に清潔にしておくことが大切です。
飼い主と遊ぶためのおもちゃ
犬は飼い主さんと引っ張り合いをしたり、とってこいなどをするのが大好きです。獲物を振り回したり追いかけるのはもちろん楽しいのですが、それにプラスして飼い主さんが褒めてくれたり喜んでくれたりするのが嬉しいのです。こういった遊びでコミュニケーションを取り、絆を深めていくことができます。また犬と遊ぶことはトレーニングをスムーズに行うための前段階でもあります。遊びの中にトレーニングを取り入れたり、いうことをきくと飼い主さんが喜ぶ、褒めてくれるというのを学習させたりすると良いですね。
ぬいぐるみ
ラバー製やプラスチック製のおもちゃよりも、布のぬいぐるみのほうが好きという犬もいます。遊ぶときの他にも寝る前に噛みながらウトウトしたりすることもあります。ただぬいぐるみを解体してしまう犬もいて、そういう場合は目のボタンや生地の切れ端などが腸でつまってしまい腸閉塞を起こしてしまう危険があります。
まとめ
退屈という気持ちは人間だけが持っているものではなく、動物も持っていると言われています。もちろん犬にもその気持ちはあり、飼い主さんが忙しくて構ってもらえなかったり、ひとりで遊べるようなおもちゃがない場合は退屈してしまうようです。
眠くないのにゴロゴロしていたり、ぼーっとしている場合は退屈しているのかもしれません。退屈する時間が続くと悪影響がでると考えられていて、脳の神経細胞(ニューロン)が死んでしまうため脳が縮むこともあると言います。犬を退屈させないために一日の中で遊ぶ時間を作ってあげたり、ひとりで遊べるおもちゃを用意したりすると良いですね。
おもちゃにも種類があり、ひとりで遊べる知育系のおもちゃや飼い主さんと遊ぶロープやボール、ぬいぐるみなど様々です。愛犬がどのおもちゃが好きかいくつか買って試してみてください。1番良いのは飼い主さんがコミュニケーションを取りながら遊んであげることなので、できるだけ遊ぶ時間を作るようにしてください。遊びの中で絆が生まれ、その結果トレーニングもスムーズにいくというメリットもあります。人間でも犬でも退屈する時間が長いのは悪影響を及ぼすので、できるだけ犬が退屈しないように工夫してみましょう。