犬が嫉妬してしまうこととは?
私たちが気付かない間に、愛犬が嫉妬をしていることがあります。多くは飼い主が自分ではなく、他のことに夢中である事が原因です。ここではその代表的な具体例をご紹介します。
1.新しく来た子犬/赤ちゃんのお世話ばかり
すでに飼っている愛犬とは別に、新たに家族として子犬を迎え入れた場合や、あるいは飼い主が出産し赤ちゃんを家に連れて帰ってきた際、嫉妬をする犬が多いです。
子犬や赤ちゃんはとても手がかかるため、どうしてもそちらばかり構いがちになってしまいます。特に赤ちゃんであれば、1日中付きっきりでお世話しなければいけない状態が長く続きます。
すると、愛犬は「最近構ってもらえない」「後から来たのにどうしてあいつばかり」と嫉妬してしまうのです。嫉妬がエスカレートすると、構ってもらっている対象に攻撃的な行動をとることもあるので注意が必要です。
2.他の犬を可愛がっている
散歩中、よそのおうちの犬と遭遇することがあります。その時、自分ではなく他の犬を可愛がっている飼い主を見て、「僕の飼い主さんなのに」と嫉妬する犬もいます。
これは個人差が大きいですが、嫉妬深い犬の場合、飼い主が他の犬を撫でたりしていると間に入ろうとしたりすることもあります。
3.知らない犬の匂いを付けて帰ってきた!
犬の嗅覚はとても優れているため、飼い主がいつもと違う匂いを付けているだけで戸惑ってしまいます。香水やたばこなどは犬が嫌う匂いとして有名ですよね。
これが外で他の犬と触れ合って帰ってきた場合、愛犬は飼い主に他の犬の匂いが付いていることに気付きます。「あれ?嗅いだことのない犬の匂いがする」と気付き、「なんで他の犬の匂いが?」と戸惑ったり、中には嫉妬する犬もいるのです。
犬と触れ合った後に帰ると、いつもは嬉しそうに出迎えてくれるのに、今日はいつもより反応が薄い…。なんだか遠くからこちらの様子を窺っていると違和感がある場合、他の犬の匂いに反応しているのかもしれません。
4.雑誌やチラシ、スマホばかり見てる
雑誌やチラシを見ていると、その間に入ろうとしてきたり、横からちょんちょんと合図をしてくるということはありませんか?犬の場合、嫉妬対象は他の犬や人間だけではなく、物にも向けられることがあります。
「どうしてそればかり見てるの」「早く僕を構って」というように、飼い主が見ている物に対して嫉妬してしまうのです。
近年、スマホが普及してきた影響で、家ではスマホばかり見てしまうという人が急増しています。そのため、飼い主がスマホを持つと邪魔してくるという犬の話もよく聞きます。
5.自分だけ一緒に外出できないのも嫉妬の対象に
家族の一員として過ごしている犬は、多くの場合、家族を平等に見ています。しかし、どうしても一緒に居る時間が長かったり、特別可愛がってくれる人、あるいは家族間の関係性を観察して、序列を決めている犬もいます。「皆大好き!でも1番はお母さんかな」というような感じでしょう。
すると、お母さんと家族の誰かが一緒に出かけようとした場合、自分が一緒に連れて行ってもらえないという状況に寂しさを感じ、嫉妬することがあります。「どうして僕は一緒に行けないの」「お前ばかりずるい」というような感じです。
嫉妬がエスカレートすると問題行動に繋がることもあり危険です。家族で一緒にお出掛けするのであれば、なるべく全員が一緒に出ていくのではなく、少し時間をずらして出ることをおすすめします。
最後に
いかがでしたでしょう。特に新しい家族ができた場合、どうしてもそちらにばかり構いがちになってしまいます。そんな時こそ「あなたが1番よ」というようにしっかりスキンシップをとり、家族として仲良くできるよう努力することが大切です。