大きな原因は「爪の伸びすぎ」
どういった時に犬の爪が折れてしまうのかというと、爪が何かに引っかかってしまったり急激な力が加わった時です。その時犬の爪が伸びすぎて長い場合、より爪が折れやすくなります。
犬の爪は伸び続ける
犬の爪は人間の爪と同じように、爪切りをしなければどこまでも伸びていきます。人間の爪と違うところはその構造で、人間の爪は平たい板状ですが、犬の爪は筒状の作りになっています。そして犬の爪はカーブを描いて伸びていくため、人間の足の爪と比べるとより地面に触れる方向に伸びていきます。
原因①アスファルトや家具に引っかかった
お散歩中、アスファルトの細かい凹凸に引っかかって折れてしまうことが多いようです。また、ソファーやベッドに飛び乗ろうとした時に引っかかって折れてしまうことも。
原因②急に走り出した、急ブレーキをかけて止まった
犬が急に走り出したり、急ブレーキをかけるように止まった時には足に強い力がかかります。この時に爪1本に急激な力がかかって折れてしまうことがあります。
原因③他の犬とじゃれていた、ケンカしていた
他の犬とじゃれて遊んでいたり、ケンカをしている最中に爪が折れてしまうことも。遊びやケンカの時は犬も夢中ですので、強い力が爪にかかりやすくなります。
定期的な爪切りを
少なくとも月に1~2回程度で爪切りの習慣をつけましょう。犬が歩いた時、フローリングに爪が当たる音がしてきたら爪切りのタイミングです。基本的に、犬の爪は地面につかない長さをキープするのが健康的です。
爪切りの後のヤスリがけも効果的
爪が切りっぱなしだと断面が荒く、逆に引っかかりやすくなってしまいます。爪切りの後にヤスリをかけて断面をなめらかにするとより効果的です。
爪が折れてしまった時の対処法
出血がある時は圧迫止血
犬の爪は筒の中心にしっかりとした血管が通っていますので、爪が折れた時には激しく出血することが多いです。清潔なガーゼやティッシュで出血部を抑え、ギュッと圧迫して止血しましょう。犬が痛がって暴れてしまう場合は無理をせず、すぐに病院へ行きましょう。
動物病院で処置&投薬が必要
爪が根元から折れた場合、手の骨も損傷している可能性があります。また、傷口からバイ菌が入って感染症になると、二次的な病気になったり化膿して治りが悪くなることも。爪が折れてしまった時は必ず病院で検査を行い、消毒や投薬をしてもらうようにしましょう。
麻酔をすることもある
爪が宙ぶらりんについている状態の場合、病院で除去してもらう必要があります。この時、麻酔なしで犬に一瞬の痛みを我慢してもらうのが通常ですが、痛みに繊細な子はショック状態になってしまう恐れがありますので、費用もかかりリスクも伴いますが全身麻酔をかけての処置になる場合もあります。問題なく麻酔が覚めてしばらくすれば、犬自身で歩いて帰宅できます。
まとめ
犬は比較的痛みに強いため、ふと気がついたらひどく出血して爪が折れてるということもあります。犬の爪が折れてしまう大きな原因は爪の伸びすぎです。定期的な爪切りの習慣に加え、爪切りの後にヤスリをかけることでより引っかかりをなくすことができます。万が一愛犬の爪が折れてしまった時は止血をし、早めに動物病院で処置と投薬を行ってください。
圧迫するときには5分位はティッシュなどで押さえ続けるほうが血が止まりやすくなります。止まったかな?と気になってもティッシュを外して様子を見ないことをお勧めします。