なぜ犬は雨が降るとテンションが下がるの?
いつも元気な愛犬のテンションが低いのは、しとしと降る雨のせい…。雨が降ると気分が落ち込むのは、人だけでなく犬も同じなのかもしれません。それとも、何か重大な原因があるのでしょうか?
そこで今回は、雨が降ると犬のテンションが下がる理由を4つご紹介します。愛犬の普段とは違った様子に首を傾げている飼い主さんは、ぜひチェックしてみてくださいね!
低気圧の影響を受けるから
「雨の日は神経痛が出る」「梅雨時期は古傷がしくしく痛む」といったように、低気圧は体にさまざまな支障をきたします。このように、低気圧によって体調や気分に影響を受けるのは犬も同じようです。
気圧が変化すると、人間の体はストレスを感じるためそれに抵抗しようと自律神経が活性化されます。そのときに交感神経と副交感神経の調整がうまくいかないと、体調不良としてあらわれてしまうのです。
雨が降ると犬のテンションが下がるのは、低気圧の影響を受けているからだといえるでしょう。
ホルモンの関係
朝起きて太陽を浴びると、メラトニンと呼ばれる脳のホルモンの分泌が抑制されます。このメラトニンは体内時計に指令を出すホルモンであり、体の目覚めと睡眠を切り替える大事な役割を担っています。
しかし、雨の日は太陽を浴びることができないため、メラトニンの分泌が抑制されにくくなってしまいます。そのため、しっかりと目覚めることができずに眠いような、だるいような状態が続いてしまうのです。
雨が降ると寝てばかりいる犬は、メラトニンの影響を受けているためテンションが低いように見えるのでしょう。
雨の日の散歩が嫌いだから
雨の日はレインコートやレインブーツ姿で散歩する犬を見かけますが、もしかしたらそれがテンションが下げる原因なのかもしれません…。ただでさえ冷たい雨粒や濡れた路面は犬にとってストレスなのに、さらに苦手な服を着て靴を履いて…となると、がっかりしてしまうのも頷けます。
また、雨が降ると薄暗くなるため、普段の散歩コースが知らない道のように思えることもあるのだとか。楽しみにしていた散歩でストレスを感じるなんて、テンションが下がるのも無理はありませんよね…。
飼い主の考えを見抜いているから
犬は飼い主の心情を察知する能力に優れているため「雨が降っているから、今日は散歩なしかな~」という飼い主の思考を見透かしていると考えることもできます。きっと犬は「雨=散歩に行けない」ということを理解しているのでしょう。
もしくは、飼い主の普段とは違う行動から環境の変化に気付き、警戒している可能性もあります。とくに大雨や台風の日は飼い主さんの心の動きを敏感に感じ取り、何かが起こるかもしれないと警戒していると考えられます。
まとめ
雨が降ると犬のテンションが下がる理由をご紹介しました。
低気圧やホルモンの影響を受けるのは、私たち人間も犬も同じようです。雨の日に愛犬のテンションが低いと感じた場合は、そっとしておいてあげましょう。
また、愛犬がレインコートやレインブーツを嫌がるようであれば、無理に着せて散歩に連れて行く必要はないと思います。雨の散歩は濡れて冷えたり、肉球が傷ついたりする可能性があるので要注意。その代わりに、家の中でボール遊びや引っ張り合いをしてストレスを解消できたらいいですね!