犬に枕は必要？
飼い主さんの腕枕や太ももはもちろん、おもちゃのヌイグルミやタオルに毛布など、何かしらを良い形に整えて、ちょこんと顎や頭を乗せて枕にしている犬は多いですよね。まるで人間の様に毎日当たり前に枕を使用して眠っている犬もいると思います。多くの犬がこの姿勢で眠るという事は、犬も枕があると楽で寝心地が良いと感じる子が多いのかもしれません。
犬にとって枕は絶対に必要な物ではないと思いますし、もちろん個体差があり枕なしで眠るのが好きな子も居ると思います。しかし近年では犬専用の枕も販売されていて、枕としての機能以外の付加価値がついている便利な商品もあります。普段は枕を使わない子でも案外気に入ってくれるかもしれません。
犬に枕を与えるメリット
安心感を与える
犬は信頼する飼い主さんのニオイが好きな子がとても多いです。用意した枕を愛犬に与える前に、まずは飼い主さんが使用して自分のニオイをつけておきましょう。眠る時に飼い主さんのニオイがついた枕を使うことが習慣になれば、いつでも安心感に包まれて眠ることが出来ます。お留守番がちょっぴり苦手な子でも、愛着のある枕をひとつ用意することが出来ると、お留守番の辛さも少し軽減するかもしれません。
体の負担を軽減する
犬も高齢や病気になると横になっている時間が増えると思います。硬い床の上などで長い時間過ごしていると、関節や床と接している部分に痛みが出てしまう可能性も。犬専用の枕には介護に特化した商品も販売されています。介護専用の枕でなくても構いませんが、枕を使用することで楽な姿勢で顎や頭を保護することができ、体への負担を軽減することが可能です。また寝だこ防止にも有効ですし、介護用枕だと薬やご飯を与える際に作業しやすくなるものも販売されています。
愛犬の枕の選び方
サイズ
当然ですが愛犬の体の大きさに合ったサイズの枕を選びましょう。また使い方によって選ぶサイズも異なってくるので注意してください。顎だけちょこんと乗せるのであれば、大きなサイズは必要ありませんし、逆に前脚から胸まで乗せる使い方をするのであれば、それなりに大きなものが必要になります。肩から背中まで支えてくれる大きな枕は安心感を与えやすいですが、あくまで愛犬の好みの使い方と体の大きさによってサイズを選びましょう。
素材
愛犬が直接触れる物なので、素材にも気を配ってあげましょう。特に皮膚が弱い犬や子犬には優しい素材の枕を選んであげたいですね。ただ、第一に愛犬が好むか好まないかが問題なので、日頃から好んで使用しているベッドの素材や触り心地、またソファでお昼寝をするのが好きな子はソファの感触などを確認しておきましょう。ちなみに我が家の愛犬は、フワフワした物やサラサラっとした素材は好みますが、少しザラついている物やツルツルしている物は嫌いなようで使用してくれません。愛犬の好みも確認しておけると安心ですね。
機能で選ぶ
犬専用の枕として販売されているものは、介護用枕をはじめ機能性が高い商品も多く販売されています。代表的なのは体温調整をサポートできる枕。夏の熱中症対策には涼感があり接触する面がひんやする物や、冬の寒さ対策には暖かく保温性が高い枕を選んであげたいですね。
また生後数ヶ月の子犬や寂しがりなワンちゃんにお勧めなのが、リラックスと安眠効果のある枕。獣医さんも推奨している商品で、母犬の心音を再現できレンジで温めることでぬくもりも感じられる枕です。母犬がそばに居る感覚を再現する事で、子犬の不安感や成犬でもストレスを感じやすい子にリラックス効果を与えてくれます。
衛生面
愛犬が頭や顔を乗せて使用する枕はどうしても汚れがちです。よだれに目やに、また介護用枕であれば食べこぼしなども気になりますね。小まめな洗濯が必要になるのでカバーの取り外しが可能で洗える物が良いでしょう。
まとめ
良質な睡眠は体の健康に繋がるのはもちろん、心の健康にも重要になります。多くの犬が顎や頭を高くして眠るのを好むということは、枕を使用する事は犬にとってデメリットよりもメリットのほうが多いのでしょう。ぜひ愛犬が快眠できるような、お気に入りの枕を見つけてあげてください。
