犬の優れた観察力①散歩に行くか判断できる
私たち飼い主は、犬と違って散歩以外でも外に出かけることがあります。仕事や買物など様々な用事で外に出ることが多いと思いますが、その準備をしているときにいつも一緒になって出かけるつもりでいる犬はそう多くありません。
犬が散歩を察知できる理由
犬の多くは自分の散歩であるということがわかると喜んで近寄ってくると思いますが、犬は飼い主の様子を観察することで「自分に関係のあるお出かけ=散歩」かどうかを判断しているのです。散歩のときに着ていく上着や持っていくバッグなどをしっかりと覚えており、それらを手にした瞬間「散歩だっ!!」と気がつくのです。
中には、服装や持ち物だけでなく飼い主が気がつかないうちにしている散歩前の行動を観察して覚えており、そこから判断したりする犬も。例えば他の外出と違って散歩前だけは姿見で服装を確認しなかったり、散歩前だけは準備の一番後にトイレに行ったりするなど、独特の習慣やタイミングも犬は見逃さないのです。
ただし、これらは長く一緒に暮らした経験の中で身についていくものなので、飼い始めたばかりの犬や子犬の場合は散歩(自分に関係のある外出)だけを察知するのは難しいでしょう。
犬の優れた観察力②音の聞き分け力がすごい
犬の持つ聴力も優れた観察力の一因です。犬は音が大きく聞こえると思われがちですが、それだけではなく音を聞き分ける能力が非常に高いと言われています。そのため、小さな音であっても異なる音であればしっかりと聞き分けることができ、音の出所を確認することでそれが何の音なのかということを把握することができるのです。
食べ物は特に敏感!
特に食べ物など犬が好む音についてはとても敏感に察知します。キッチンから聞こえるビニール袋のガサガサという音でも、自分がもらうことのできる食べ物の袋の音なのか、洗剤など犬にとってメリットが特にないものを取り出す音なのかをしっかりと聞き分けています。自分にメリットがあるとわかる音が聞こえてきたときだけ急いでキッチンに走ってくる、などという光景は多くの家庭で見ることができると思います。
犬の優れた観察力③犬に対する気持ちがわかる
「犬は犬好き、または犬嫌いの人がわかる」と言われることがありますが、それは決して超能力のような目に見えない能力によるものではありません。これは犬に接するときにその人が見せる些細な体の動きや行動を犬がとてもよく観察しているからわかることなのです。
犬に慣れていて犬の喜ぶ接し方を心得ている人と、犬に興味はあるものの少し怖いと感じている人では犬との距離感や体の向き、腕の伸ばし方などが微妙に異なります。明らかに犬から逃げ回ったり抱き着いたりといった一目見てわかるような違いではなくても、観察力に優れる犬はその行動から心理を読み取ることができると考えられています。それは人間のような言語を持たずボディランゲージでコミュニケーションを取る動物だからこその能力で、犬に心理を読まれないように行動するのはなかなか難しいものだとされています。
犬の観察力がすごいと思った瞬間まとめ
犬はとても観察力に優れていると多くの飼い主さんが感じたことがあるでしょう。こっそりおやつを食べようと思ったらじっと見つめられていたり、散歩に行こうと声をかける前から玄関で待っていたり…、日常の中の様々な場面で犬の優れた能力を感じさせられます。
その観察力のすごさは、犬の持つ音を聞き分ける能力やボディランゲージでコミュニケーションを取る能力などによるものだと考えられます。犬に隠し事をしたりごまかそうと思ったりしたら、きっとかなりの頭脳戦になることでしょう。