小型犬と大型犬の多頭飼いはできる?
多頭飼いは、犬が大好きでたくさんの犬に囲まれて暮らしたいと考える人にとってはとても楽しいことだと思いますし、犬にとっても一緒に遊んだりコミュニケーションを取ったりすることができる仲間が増えてうれしいはず。
そのため、犬の多頭飼いを検討している人はたくさんいるようですが、その中でも同じ犬種にするか、全く別の犬種にするか悩む人が多いようです。そうしたとき、小型犬と大型犬を一緒に飼うことはできるのだろうか?と疑問を感じることもあると思いますが、小型犬と大型犬の多頭飼いは十分に可能です。もちろん注意しておくべき点はいくつかありますが、それは同じ犬種同士や同じくらいの体の大きさの犬同士での多頭飼いでも変わりありませんので、ポイントさえ押さえておけば、問題なく小型犬と大型犬の多頭飼いをすることができるでしょう。
小型犬と大型犬の多頭飼いの注意点
怪我の危険性がある
小型犬と大型犬の多頭飼いをするときに最も気をつけるべきことは、犬同士の接触による怪我だと思います。体重3kg~5kg程度の小型犬と体重30kgオーバーの大型犬が同じ生活スペースで暮らしていれば、やはり大型犬が小型犬に怪我をさせてしまうリスクはあるでしょう。
もちろん大型犬の方に怪我をさせるつもりはなくても、知らずに小型犬の足や尻尾を踏んでしまったり、体がぶつかって階段から落としてしまったり、遊びに誘ったつもりが引っかいてしまったりなどというトラブルは容易に想像がつきます。大型犬は自分の体の大きさを把握できずに、まわりにぶつかりながら動くこともありますし、小型犬が足元など死角に入って見えないこともあると思います。
また、ふいに踏まることでびっくりして小型犬が大型犬を噛んでしまうということもあるでしょう。思わぬ事故を防ぐために、慣れるまでの間は留守番中は別室で過ごさせるなどして生活スペースを分けておくと安心です。
それぞれ異なる体調管理が必要
小型犬と大型犬を飼う上で飼い主が気をつけなくてはならないのが、それぞれの犬に合った飼い方をするということです。小型犬と大型犬では必要な食事量や運動量、室温などが異なりますので注意しましょう。
多頭飼いの場合、一緒に散歩を行くことが多いと思うので、どうしても小型犬の無理のない運動量になり大型犬の運動量が不足しがちです。大型犬は散歩に出た先でボール遊びを多めにしたり、室内でも運動の機会をつくったりするなどして、それぞれに合った運動をさせてください。
食事についても同じドッグフードを量だけ変えて与えることが多いようですが、それぞれの犬の体質・体調に合わせたドッグフードや食事を選ぶようにしましょう。
多頭飼いで体の大きさ以外に気をつけたいこと
小型犬と大型犬は見た目があまりにも異なるため、「一緒に飼って大丈夫かな?」と心配になる人が多いと思いますが、実はそれ以外にも多頭飼いをする上で気をつけたいポイントがあります。特に性別や年齢、犬種による気質の傾向についてはしっかりと検討して多頭飼いの組合せを考える必要があります。
一般的には同性よりも異性、年齢は同世代よりもやや離れている方が喧嘩になりにくいのでいいとされています。また、犬種による気質や性格についてはあまりにもかけ離れたタイプだとお互いにとってストレスになる可能性があるので、ある程度似たタイプの方が無理なく生活できるでしょう。ただし、相性が合っているかどうかについては実際に会ってみないとわからない部分があるので、できれば飼育を決める前に先住犬を含めたお見合いやトライアルができるといいと思います。
<まとめ>小型犬と大型犬の多頭飼いについて
犬の多頭飼いはにぎやかで、犬にとっても飼い主にとっても楽しいものですよね。犬が好きな人にとってはとても魅力的に感じる多頭飼いですが、体の大きさが異なる小型犬と大型犬の多頭飼いについては怪我の恐れがあったり、健康管理においてそれぞれに合わせた配慮が必要だったりしますので注意しなければなりません。
とはいえ、一頭でも多頭でも犬に対して真摯に向き合うことは変わりありませんので、あまり難しく考えすぎずに、個性を大切にしながら飼育していくようにしましょう。