犬はトイレを我慢する
犬がトイレを我慢する場面
犬がトイレを我慢するのは、例えば室内外でいつもはトイレシーツでしているのにたまたまシーツがなくておしっこやウンチをする場所がなくなってしまったときなどです。いつもする場所でできないと犬はトイレを我慢します。
犬は何時間トイレを我慢できるの?
成犬であれば最長で12時間トイレを我慢する犬もいるようです。敵から身をまもるために身を隠します。その時にトイレをしてしまうと敵に自分の居場所がバレてしまいます。そのため長時間トイレを我慢できるようになっているのです。しかし犬の個体や状況によって我慢できる時間は違ってきます。子犬やシニア犬だと我慢するのが難しくなりますし、体調が悪くてもトイレを我慢することは難しいでしょう。前日と翌日でトイレの時間が変わるなんてことも多く、必ずしも決まった時間我慢できるというわけではありません。
トイレをしないデメリット
犬がトイレを我慢した場合には「膀胱炎」や「尿路結石」という病気になる可能性があります。
膀胱炎は膀胱にウイルスや細菌が入り込み炎症が起きてしまっている状態のことです。人間でもおしっこを我慢していたり、何らかの原因で尿路や膀胱にウイルスや細菌が入り込んで膀胱炎になります。膀胱炎になった時の症状としては頻繁におしっこをしたり、おしっこのときに痛がったり、血が出たりすることがあります。一度膀胱炎になると再発しやすいので注意しましょう。
尿路結石は尿の中にカルシウムやマグネシウムなどのミネラル同士がくっつき石になることです。症状としてはおしっこに血が混じったり、痛みがあったりします。ひどくなると石が尿道に詰まってしまいおしっこができなくなることもあります。また尿路結石から膀胱炎になる場合もあります。尿路結石も膀胱炎と同じ、一度なってしまうと再発しやすいので気をつけましょう。
トイレをしないことは様々な病気につながりますので、犬がトイレができるような環境を整えてあげてください。
犬が人前でトイレをしなくなる原因
叱られたことがある
一度目の前でトイレをして激しく叱られると、次からトイレを我慢してしまうことがあります。「ここでトイレをしてはいけない」ではなく「人前でトイレをしたら叱られる」と覚えてしまっている可能性があります。犬は一度覚えたらなかなか忘れてはくれません。そのためトレーニングを根気強く行う必要があります。またまずは犬との信頼関係を見直してみるのも良いでしょう。
信用していない
トイレをしている最中は無防備な状態です。警戒している人の前ではトイレをしません。信頼関係が築けていなかったり、過去に嫌な思いをした場合は特定の人物の前でだけトイレを我慢することがあります。犬に対して普段どんな態度をとっているかも関係することがあるようです。一緒に遊んだり、体を優しく触ってあげたりしてコミュニケーションをとってみてください。少しずつ信頼関係を築いていきましょう。
人前でトイレをしなくなったときの対処法
トイレをしたら褒めてあげる
犬がトイレをしたら大げさでもいいので褒めてあげてください。「トイレをしたら叱られる」というイメージから「トイレをしたら飼い主さんが喜ぶ」というものに変えてあげてください。してはいけない場所でした場合は叱るのではなく無視して、ちゃんとした場所でできたときにたくさん褒めましょう。
設置したトイレの場所を見直す
もしかしたらトイレの場所が悪いのかもしれません。人通りの多い場所だったり、広い部屋の真ん中だと落ち着かずにトイレをすることができません。犬は人にあまり見られず静かな場所でトイレをします。できればひと目に入りにくく犬が安心できるような場所にトイレを移してあげてください。
トイレのコマンドを教える
トイレをするときにコマンドを教えておくと、必要なときにおしっこやウンチをすることができます。例えばお出かけ前にトイレをしておきたい場合なども「いち、に」「ワン、ツー」「トイレ」などと声をかけることでトイレをできるようにしておくと助かりますよね。日頃からトイレをする際にコマンドを出すと、コマンドにつられてトイレをするようになるので毎日続けてみましょう。
まとめ
犬はトイレを我慢することができます。我慢強い犬だと12時間近く我慢することもあるようです。しかしトイレを我慢すると病気にもつながることがあるので自然にトイレができるように環境を整えてあげてください。犬は人目につかず静かな場所でトイレをします。しかし信頼している人の前であったり、安心できる場所であれば人前でもトイレをするようになります。もし人前でトイレをしなくなった場合は、過去に嫌な思いをしたか、その人を信頼していない可能性があります。トイレをしたことを褒めてあげたり、遊びでコミュニケーションをとったり試してみましょう。