理想の時期!パピー期
多頭飼いを始めるタイミングとして理想なのは、生まれてから1年以内のパピー期です。パピー期に他のわんこと一緒に育つのは、社会性を育む上で、わんこ自身にとっても良い時期です。また、物心つかない頃から一緒に育てばお互いがいることが当たり前となり、成長しても良好な関係を保っていけることが期待できます。子犬同士がじゃれあったり、折り重なって眠っていたりする姿は、飼い主さんにとっても大きな癒しになりますよね。
世話の大変さと依存のしすぎに注意
言わずもがなですが、子犬の時期はたとえ1頭だったとしても、お世話にかなりの労力がかかります。しつけも同時並行で行うとなると、なお更です。初心者の場合や、お世話にあまり時間が割けないなど自信のない場合には、パピー期の多頭飼いは控えましょう。
また、パピー期から多頭飼いで育った場合、わんこ同士も相手への依存度が高くなってしまい、事情があって一緒にいられない場合や、どちらかが先に亡くなってしまった場合などに精神的ショックを大きく受けてしまう可能性があります。
女の子犬なら!母性が芽生えた頃
愛犬が女の子の場合には、成犬になって性的にも成熟し、母性が芽生えた頃も良い時期です。母性の芽生えによって、自分が産んだ子でなくても、子犬に対して慈しむ気持ちが現れ始めます。2頭目を迎えてもヤキモチを妬いたり、喧嘩をしたりすることなく、良い「お姉さん」「お母さん」として世話を焼いてくれる可能性が高まります。
注意が必要!成犬期
とはいえ、やはり成犬期に多頭飼いを始める場合には特別な注意が必要です。その子の性格にもよりますが、新しいわんこが自分と飼い主さんの間に突然割り込んできたと感じることで、ヤキモチを妬いて攻撃したり、何かと喧嘩をふっかけたりする可能性があるからです。2頭目を迎えるにあたっては、可能であれば、トライアルなどで先住犬との相性を見る機会を持てると良いでしょう。
余裕ができる!シニア期
愛犬がシニア期に差し掛かり、いつか来るお別れの日を意識し始めると、ペットロスを軽減するために2頭目を考え始める飼い主さんも多いかもしれません。実際、シニア期になると、若い頃には喧嘩っ早くて他のわんこと仲良くできなかったわんこでも、体力の衰えによって性格も丸くなり、他の子を受け入れてくれるようになることもあります。そういった意味で、シニア期もまた、多頭飼いを始めるのには適したタイミングです。
先住犬優先の徹底ともしもの意識を
特に、迎えた2頭目が子犬の場合、その可愛らしさに心を奪われて、ついつい先住犬の存在を疎かにしてしまうことがあるかもしれません。ですが、何があっても先住犬優先を貫くことが犬社会のルールでもあり、先住犬のためでもあります。残された時間を寂しい思いをさせて過ごさせてしまっては、後悔が残りますよね。
また、先住犬がハイシニアの場合には、介護が必要となる可能性も考えられます。2頭目のお世話と併せて介護もしっかり両立していく、もしくは、老犬ホームやデイサービスなど、もしものときに頼れる場所を見つけておく覚悟が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?多頭飼いには大変さはもちろんありますが、そのぶん、何倍もの幸せを飼い主さんにもたらしてくれます。ですが、わんこたち自身が幸せでなければ、それは本当の幸せとは言えませんよね。多頭飼いを始める際には、ぜひ、愛犬の性格をしっかりと見極めて、多頭飼いに適しているのか、今がそのタイミングなのかをじっくり考えることが大切です。