犬が人間の感情を読み取る能力
犬が人間の感情を読み取る能力は人間の2歳児と同レベル相当であると言われています。人間の2歳児というとだんだんと喋り始める頃で、叱られることと褒められることの区別がつく頃です。犬は人間の言葉を覚える能力もありますが、主に人間の表情や動作、アイコンタクトなどからその感情を敏感に察知することができます。
なぜ人間の感情に敏感なのか?
犬は群れを成して生活する習慣がありますので「仲間意識」というものが強い動物です。野生で暮らしていた頃からお互いを守り合っていたため、仲間の異変や危険を敏感に察知する能力が必然的に備わったと言われています。
ネガティブな感情に強く反応する
「悲しい」「不安だ」など、犬は特に人間のネガティブな感情に強く反応することが分かっています。これも犬が仲間を守ろうとする習性ゆえであると考えられます。
子どもに対する犬の感情
犬は子どものことを大人とは区別している節があると筆者は感じます。私の姪がまだ赤ちゃんだった頃、実家の愛犬は四六時中姪を守るようにピッタリと寄り添っていました。
おそらくは
- 子ども特有の匂い
- 体の小ささ
- 大人が甲斐甲斐しく世話をする様子
などから、愛犬は姪のことを「守るべき存在」「か弱い存在」として認識していたのだと思います。
子どもを守ろうとする態度は多くの犬に見られます。これは母性本能の強いメス犬だけではなく、オス犬にも見られるということが分かっています。
犬が泣いている子供に駆け寄る心理
大丈夫?と心配している
犬は「いつもと違う」ということに敏感です。いつもと違うということは危険が迫っているかもしれない、と反応するためです。
ですので、人間が泣いている時は「泣いている=異常がある」ということを察知して、心配して駆け寄ってくると考えられます。子どもの泣き声は大人よりも派手で大きいため、特に心配して敏感に反応するのでしょう。どうしたら良いだろう…というように、泣いている子どものそばをウロウロすることも。
守らなきゃ!という使命感
この子を危険から守らなくては!という本能から駆け寄ってくることも考えられます。この時には子どもに体をくっつけて座ったり、子どもを守るような態勢になってそばに居ることが多いです。親心ですね!
ほら、笑って?ペロペロ!
母犬が子犬を舐めるように、犬にとって「他者を舐める」という行為は愛情の表われでもあります。以前泣いている子の涙や顔を舐めた後に泣き止んだ経験がある犬は、子どもが泣いてしまった時には必死に涙や顔を舐めることがあります。あったかい舌でペロペロしてもらうとすごく癒されますよね!
目から水が…なにそれ気になる
中には野次馬感覚で駆け寄ってくる犬も!子どもの目から水が出ていることに興味津々で、舐めてみたらしょっぱくてさらに気になってしまうんですね。
まとめ
子どもを守るようにそばに居てくれる犬の存在はとても頼もしく、子どもと犬が一緒にいる光景は癒されますよね。犬は人間の感情を敏感に察知する能力があり、特にネガティブな感情には強く反応します。そして犬は人間の子どもであっても、子犬同様に「守るべき存在」「か弱い存在」ということも認識していますので子どもが泣いている時には駆け寄ってきてくれるんですね。あったかくてフワフワな犬がそばに居てくれたら、泣いてしまったお子さんもきっとすぐに笑顔になってくれますね!