犬が唸るのは威嚇の意味以外もある
犬は話すことは出来ませんがしっかりと観察していると、鳴き声やしぐさなど様々な行動から犬の気持ちを読み取ることが出来ます。唸る行為も犬の気持ちを表す行動のひとつ。一般的に威嚇を意味することが多いですが、威嚇以外の感情で唸る事も多々あります。
我が家の愛犬も子犬の頃に、遊んでいる最中に突然唸り始めて驚いたことがあり、ブリーダーさんに慌てて電話したことがあります。唸る行為は悪い感情を表しているだけではありませんが、頻繁におもちゃに対して激しく唸るのは飼い主さんとしては悩みどころかと思います。愛犬がおもちゃに対して唸る理由と止めさせる方法をお伝えします。
犬がおもちゃに唸る理由
楽しさのあまり興奮している
おもちゃ遊びにあまりにも夢中になって興奮し、楽しすぎて唸るワンちゃんはとても多いと思います。我が家の愛犬が子犬の頃に始めて唸ったのも、このケースにあたります。初めて飼った犬だったので不安になりブリーダーさんに電話をしたところ「牙を見せていなかったら大丈夫、楽しんでるだけですよ」と丁寧に教えていただきました。
犬は興奮してしまうと喜びや楽しさを唸ることで表現することもあるのです。おもちゃは飼い主さんと引っ張りっこ遊びが出来るタイプのもので遊んでいる時によく見られるかと思います。威嚇の時とは異なり穏やかで楽しそうな表情をしていることが多いので見分けてみてください。
野性時代の名残
犬が遊びながらおもちゃをブンブン左右に振り回したり、床に叩きつけながら唸っている姿を見たことはありませんか?個人的にこれも「楽しくて興奮しているのかな?」と思っていたのですが、どうやら唸りながらおもちゃを振り回すのは野生時代の名残だそうです。
もちろん興奮も高まってはいるようなんですが、犬が狩りをして生活していた野生時代に、獲物を仕留める時の姿がこの行為にあたります。狩猟本能の名残になりますが、おもちゃを獲物と見立て興奮気味に狩りの真似をして遊んでいるようです。
おもちゃに対する所有欲
特にお気に入りのおもちゃに対して所有欲が強い場合、飼い主さんがおもちゃを取り上げようとするのはもちろん、飼い主さんの手が近づいただけでも「おもちゃが取られる」と感じて唸ってしまうこともあります。実際に噛まれて怪我をしてしまう危険もあるので、十分に気をつけましょう。
おもちゃに唸るのを止めさせる方法
嬉しくて楽しくて興奮のあまり唸ってしまうのは、少しであれば遊ばせてあげていいと思います。しかし犬の興奮はある程度のところで鎮めてあげないと、とどまるところを知らないので注意しましょう。興奮しすぎは誤って飼い主さんを噛んでしまったり、犬自身もジャンプしてからの転倒など怪我に繋がりかねません。
落ち着かせる
楽しく遊んでいる最中でも興奮して唸ることが多くなってきたら、1度愛犬を落ち着かせる必要があります。飼い主さんも一緒に遊んでいる最中であれば、背中を向けて無視をする、また隣室へ行ってしまい、愛犬を相手にしないようにしましょう。愛犬が唸りながら遊びに誘ってきても無視してください。愛犬が唸らなくなり、おもちゃも離して静かに待つようになってから遊びを再開しましょう。
「ちょうだい」のしつけをする
また引っ張りっこ遊びで興奮して唸る犬には「ちょうだい」のしつけでおもちゃを離す練習をしながら唸らないようになってもらいましょう。「ちょうだい」のしつけは、愛犬が大好きなおやつを使って行います。犬におやつを見せながら「ちょうだい」「離せ」などのコマンドを使い、犬がくわえているおもちゃを離したらすぐに大好きなおやつを与えましょう。
上手に出来たらおもちゃを愛犬に返してあげてください。返してあげることで飼い主さんの指示に従うと、おやつも貰えておもちゃも失わずに済むので「嫌なことはない」と学習してくれます。何度も練習を重ね、慣れてきたらおもちゃを返す時間を延ばしていきます。「ちょうだい」が出来ることで遊びを終了させるのも飼い主さんが主導権を持つことが出来ます。
まとめ
犬が唸るのは威嚇以外にも多くの感情があります。おもちゃに対して唸るのは多くの理由が「興奮」のようです。表情を見ると楽しさからくる興奮で唸っている時はすぐに気づけると思います。あまりにも激しく興奮してしまうようであれば飼い主さんが愛犬の感情をコントロールしてあげて下さいね。
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