犬がペットホテルで感じるストレス
犬をどこかに預けなければならなくなったとき、ペットショップや動物病院・トリミングショップ・トレーニングスクールなどに併設されているペットホテルを利用する人が多いとされています。ペットホテルの中には『完全フリー』を謳いケージやハウスに入れずに預かってくれるところもありますが、多くの場合は複数の犬を預かることからそれらに入れて預かることになると思います。日頃からケージやハウスに入ることに慣れていないと、“閉じ込められた”という感覚になってそれだけで強いストレスを感じてしまいます。また、そのようなペットホテルの場合スタッフが24時間つきっきりでというわけではなく、夜間は無人になってしまうこともめずらしくありません。
さらに複数の犬を預かっていることから、それぞれのリ生活ズムやペースに合わせてもらうことがむずかしいこともあり、決まった時間に排泄・食事・散歩などをすることとなりそれが原因でストレスや不快感を感じることも考えられます。ペットホテルに預ける場合には、預けている間犬がどのような過ごし方をするかを確認したり、事前にハウストレーニングをしておくことが大切です。
犬が人に預けられて感じるストレス
ペットホテル以外に犬を預ける方法として、知人や友人など個人に預けるということが考えられます。個人に預けるメリットとして飼い主が信頼できる相手であるということや愛犬のことをよく知ってくれている相手であるという安心感があります。
また、複数の犬を預かっていたり他の業務とあわせて預かりを行っているペットホテルに比べて、その犬に合ったリズムやペースで1日を過ごすことができるので犬のストレスが溜まりにくいと考えられます。しかし、それはあくまで愛犬がその人に慣れていることや犬のことをしっかりと理解して犬に合わせたスケジュールで動いてくれるということが前提です。動物を扱うプロではないため安全管理が徹底されていなかったり、怪我や病気など不測の事態に適切な対応を取ることができない場合もあることを忘れないようにしましょう。
犬を預けるときのストレス対策
ペットホテルにしても個人にしてもどこかに犬を預けるとき、犬にとって最大のストレスとなるのが「飼い主に捨てられたのかもしれない」という不安です。捨てられるという感覚はないかもしれませんが、見知らぬ場所に置いて行かれる不安感は非常に強いストレスとなるでしょう。
そのストレスを和らげるためには『預けられる』という状況に慣らしておくことが必要です。預ける予定ができたら、できるだけ早く預け先を検討し短い時間から預ける練習をしておくといいでしょう。短い時間であれば犬が「置いて行かれた」「捨てられた」などと不安を感じる前に迎えにいくことができますし、不安を感じていてもすぐに飼い主に会えるのでそのストレスは少ないと思います。そうした練習を数回くり返すことで「ここで待っていれば飼い主は必ず迎えに来る」ということを理解し安心して待つことができます。また、ペットホテルのスタッフや預ける人に何度も会うことでその人に対する信頼感・親近感も増すのでストレスも軽減されると思います。
<まとめ>犬が預けられると感じるストレスについて
犬は飼い主と一緒にいるときが最も安心しストレスなく過ごすことができるときです。しかしながらさまざまな都合から愛犬をどこかに預けなければならないこともあるでしょう。その際には愛犬のストレスを軽減するために、飼い主はできる限りの対策やケアをしてあげなければなりません。預けた先で愛犬がどのように過ごすのかということをしっかりと確認し、その上で愛犬の性格に最も合っていると思われる場所に預けることを選択するようにしましょう。そして愛犬が“要らぬ不安”を感じないよう、短い時間から預ける練習をして安心して飼い主を待っていられるようにしてあげてくださいね。