犬が夜になると暴れる理由①「怖がっている」
何かに不安や恐怖を感じ、怯えているのかもしれません。最近、お家の周りで変わった出来事はありませんでしたか?ご近所に新しく引っ越して来られた方はいませんか?聞き慣れない声や生活音が怖いのかもしれません。ご近所に新しくお店がオープンしませんでしたか?急に人通りが増えたことが怖いのかもしれません。
昼間、ご近所で道路工事などしていませんか?聴覚に優れている犬は、ちょっとした音の変化にも敏感になってしまいます。特に神経質な犬は、ちょっとした音の変化に不安や恐怖を感じ、落ち着いて過ごすことができなくなってしまうことがあります。
昼間は暴れることなくお利口さんにお留守番ができているでしょうか。飼い主さんや家族がいることで安心し、不安や恐怖やストレスを発散させようと、夜に限って暴れてしまうのかもしれません。
対処法
お留守番している間は、安全に安心して過ごすことができる環境に整えてあげましょう。犬専用の寝床やくつろぎ場所があると良いです。飼い主さんのベッドの上だと落ち着いて過ごせる、という犬もいます。毎日のお散歩や運動を十分に行い、ストレスを発散させてあげることも重要です。
犬が夜になると暴れる理由②「嬉しくて興奮している」
夜は飼い主さんや家族が一緒にいることで、嬉しくて興奮し、暴れてしまうことがあります。昼間、一人でお留守番している時間が長い犬に多いです。お留守番している間、ひとりぼっちの不安や恐怖やストレスと戦っている犬もいます。ひとりぼっちには慣れているけれど、暇や退屈と戦っている犬もいます。
対処法
帰宅後のスキンシップやコミュニケーションを十分にとってあげましょう。大好きな飼い主さんと大好きなお散歩へ行く。犬にとっては、それだけでもコミュニケーションになります。子犬や若い犬は、特に興奮してしまいやすいです。
うちの愛犬たちも5歳くらいまでは、嬉しくて大暴れしていました。シニアに近づくにつれて、自然と落ち着いていくと思います。ただ、興奮するクセがついてしまったり、ご近所迷惑になったりしてはいけませんよね。どうやったら愛犬が落ち着いてくれるのか、いろいろ試してみましょう。抱っこしてあげるだけで、落ち着いてくれる犬もいます。
犬が夜になると暴れる理由③「寝る前の儀式」
寝る前の儀式なのでしょうか。飼い主さんが寝る準備を始めると暴れる犬がいます。眠くなると寝床へ行き、大興奮で走り回ったり、ベッドや布団を全力でホリホリしたりする犬がいます。おそらく寝る前の儀式なのでしょう。
理由②で、“うちの愛犬たちも5歳くらいまでは、嬉しくて大暴れしていました。”とお話したのですが、この寝る前の儀式だけは7歳を過ぎた今も続いています。寝る前に限って大興奮し、犬用のベッドが飛んでいったり、布団がグシャグシャになるまで大暴れしたりします。
対処法
満足すると静かに寝てくれるので、寝る前の儀式だと思って、私は見守っています。「やめなさい!」と大きな声を出すと、さらに興奮して暴れてしまう犬もいます。ケガなどの危険がないよう注意しながら見守ってあげてくださいね。
犬が夜になると暴れる理由④「認知症(痴呆)」
認知症である犬は、昼と夜が逆転してしまうことで、夜になると暴れたり、夜鳴きをしたりするようになります。犬も私たち人間と同様に、長生きすることができるようになった分、認知症になってしまう犬が増えています。特に、柴犬は認知症になりやすいとされていますが、犬種に関係なく発症します。
認知症かも!?
- 夜、眠れなくなる
- 夜になると暴れる
- 夜鳴きをするようになる
- 昼夜問わず、鳴き続ける
- 同じところでグルグルと歩く
- できていたことができなくなる
こんな症状がみられたら認知症かもしれません。
対処法
まずは、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。セカンドオピニオンやサードオピニオンもおすすめです。認知症の症状を緩和させるためのサプリメントや精神安定剤を処方されることがあります。夜鳴きがひどくなると、ご近所の迷惑になる、と気になりますよね。そんなときは「認知症を患っています」と事情をお話しておくと良いです。ご理解いただけない人もいますが、ご近所の方とのコミュニケーションも大切だと思います。
まとめ
私も「犬が夜になると暴れる」を経験してきました。犬それぞれに理由や原因があるので、まずは探ってみましょう。ご紹介した4つの理由に当てはまっていませんか?対処法もぜひ試してみてくださいね。