予防接種が済んでいること
ペットホテルに限らず、ドッグランやドッグカフェなど、不特定多数の犬が利用する場所で必ずといっていいほど確認されるのが、1年以内に予防接種を受けているかということです。具体的には、混合ワクチンと狂犬病の2つになります。これは、同じ空間で一緒に過ごす他の犬たちに病気を感染させてしまわないよう、飼い主が守るべき最低限のルールです。ホテルでは受付の際に証明書の提示を求められるケースが多いので、忘れずに準備していくようにしてください。
ただし、予防接種の期限が切れていたからといって、ペットホテルに預ける当日に予防接種を受けさせるのは避けましょう。予防接種後には体調の急変が起こる可能性がゼロではないため、愛犬の体調に不安が残るのはもちろん、もしそうなればホテル側にも迷惑をかけることになります。ペットホテルを利用することが事前にわかっており、その日がちょうど予防接種の期限の切れるタイミングと重なるという場合には、前もって予防接種を受けておきましょう。
ノミ・ダニの対策をとっていること
予防接種と同様にペットホテル宿泊の原則となるのが、ノミ・ダニの対策を行っているかどうかです。不特定多数の犬が同じ空間で過ごす以上、愛犬がノミ・ダニの感染源になってしまっては大変です。最近では、ノミ・ダニ駆除とフィラリア予防がオールインワンになったお肉タイプのお薬を食べさせているという飼い主さんも多いかもしれません。もちろんそれでもオッケーですし、一般的な滴下タイプのものでも構いません。
予防接種とは違い、ノミ・ダニ予防は忘れてしまっていても、宿泊当日でも行うことができますから、面倒がらずに必ず何らかの対処をしてくださいね。
病気にかかっていないこと
当然のことですが、日常的に介護や投薬などのケアが必要な持病を抱えていたり、病気療養中だったりする犬は、一般のペットホテルでは預かってもらえないケースが多くなります。動物病院に併設されているペットホテルの場合には、かかりつけであれば引き受けてくれることもあります。病気中に飼い主さんと離れるのは犬にとって辛いことですが、やむを得ない場合には、動物病院に相談してみましょう。
生まれたばかりの子犬または老犬でないこと
ワクチン接種していることが条件である以上、ワクチン接種が終わっていない生まれたばかりの赤ちゃん犬はペットホテルで預かってもらうことはできません。また、ペットホテルによって年齢制限は様々ですが、体調に異変が起きやすいシニア期の犬の受入れを行っていないホテルも多いので、注意が必要です。
クレートや他の人にある程度慣れていること
飼い主さんと離れて一夜を過ごすのは、犬にとってはとても大きなストレスです。クレートトレーニングや社会化が進んでいない犬の場合は、なおさらです。クレートに慣れていないと、ずっと無駄吠えを続けてホテルに迷惑をかけるだけでなく、無理やり出ようとして犬自身がケガをしてしまう可能性もあります。
また、飼い主さん以外の他の人を受け付けないという犬は、食事を拒否したり、スタッフとの散歩中にトラブルを起こしたりする心配もあります。あまりに程度がひどいと受け入れてもらえなかったり、途中でお迎えに来てくださいと呼び出されたりしてしまうケースもありえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ここでご紹介した条件に当てはまらなければ、ペットホテルを利用することは可能といえます。でも、大切な愛犬を預けるペットホテル選びは慎重に行いたいもの。ペットホテルの利用日が事前にわかっている場合には、トライアルをしてお店の雰囲気やスタッフさんに慣れさせてあげるとベストですよ。飼い主さんがきちんと迎えに来てくれる場所であると理解させることも大切です。