犬に懐いてほしいがためにやりがちなNG行為4つ
1.突然頭を撫でる
飼い始めて間もない愛犬や初対面の犬など、可愛くて頭などを撫でたくなると思います。基本的に犬は撫でられること自体は好きな生き物ですが、それは相手が大好きな飼い主さんや、何度も会ったことがある信頼できる相手だけになります。
特に頭は犬にとって自分からは見ることができない場所なので、急に撫でようとすると驚いてしまうようです。犬にしてみれば、見えない場所に慣れてない人の手が上がってきたら、叩かれるのか撫でられるのか分かりませんよね。反射的に危険を感じ、逃げたり怒りだしたりすることがあります。
まずは自分の手のニオイを嗅いでもらい拒否感がないようであれば、ゆっくりと優しく背中や首、わき腹付近を撫でてあげると良いでしょう。
2.可愛くてしつこく構ってしまう
犬の祖先は群れで生活する野生動物だったので、一人ぼっちを好む犬はあまりいません。だからと言って、いつでもベタベタ触られたり、ちょっかいをかけられたり、眠っているのに声をかけて起こされたりするのはもちろん犬も嫌がります。
特に迎え入れたばかりの子犬は本当に可愛くて、四六時中、構ってしまいたくなると思いますが、子犬の体力面を考えてもしっかり眠らせることは大切なので注意しましょう。
犬の平均睡眠時間は12時間~14時間。成犬になってからも、犬は人間よりも多く睡眠時間を必要とします。たっぷりお散歩をした後や、動物病院から帰った後などは疲れてしっかり休みたいはず。犬の様子を観察して、しつこく構うのではなく休ませる必要があるときは休ませてあげてくださいね。
3.大きな声で「可愛い」などの声をかけてしまう
犬は嗅覚だけだなく、聴力も人間より非常に優れています。雷などの大きな音に怯えてビックリしてしまうのは、私たち人間よりもはるかに大きな音に聞こえているからでしょう。大きな音自体が苦手なので、人間の子供が急に出す大声や、男性の低くて大きな声も好まない傾向にあります。
女性であっても可愛い犬に出会ったとき、「カワイイ!カワイイ!」と黄色い声でテンション高く連呼してしまうと、犬に嫌われてしまいます。懐いてほしいのであれば、女性は穏やかな話し方を心がけ、声が大きくて低い男性は少し声のトーンを上げるように意識してみましょう。
4.目を見つめる
可愛い犬に出会うとつい顔を覗き込み、目を見つめてしまうこともあると思います。犬にとって目を合わせる行為は相手に対しての敵意を示しているときです。人間側からじっと犬の目を見つめるのは、ケンカを売る行為になってしまいます。そっと目線を外し敵意がないことを示し、落ち着いた口調で優しく声をかけてあげましょう。
ちなみに目を合わせる行為は、信頼関係が築けている飼い主さんとであれば大丈夫です。愛犬はアイコンタクトで飼い主さんに愛情表現として見つめてくることもあり「大好きだよ」という気持ちの表れでもあります。
犬が好むタイプの人
落ち着いた雰囲気の人
我が家の愛犬を見ていても思うのですが、人でも犬でも元気いっぱいなタイプの人や犬よりも、落ち着いて穏やかな雰囲気を持っている方を好んでいるようです。犬は嗅覚や聴覚が優れている上に人間の感情を読み取る能力も非常に優れています。優しい口調と優しい気持ちで言葉をかけられると、とても安心することができるようです。
異性を好む傾向にある
犬は優れた嗅覚を活かし、人間のフェロモンのニオイを嗅ぎわけ、異性の人間に懐きやすいといわれています。オス犬は女性を好み、メス犬は男性を好む傾向が強いのです。特にオス犬は圧倒的に女性に懐きやすいといわれ、体の大きさや声のトーンなどから女性に対して怯えることが少ないそうです。
もちろん同性の犬と飼い主さんでも、とても仲が良く、信頼関係も築けている方たちも多くいます。犬がフェロモンのニオイでその人を好むか好まないかは、人間で言うところのパッと見の印象のようなものだと思います。同性の犬と仲良くなれない訳ではないのでご安心ください。
まとめ
犬に懐いてもらうには、遊ぶときは思いっきり遊んで、休むときには十分に安心感を与えてあげるといいかもしれませんね。犬は人間の感情を察知するのが得意なので、ストレスによりイライラしている人もあまり好まないそうです。愛犬のためにも日々、穏やかで優しい気持ちで過ごしたいですね。