1.毛艶の良さ
犬は全身をびっしりと被毛に覆われていますよね。それだけに、見た目の印象を大きく左右するのが、被毛の毛艶の良さです。若い犬は新陳代謝が活発で、ホルモン機能も良好なため、ある程度は何もしなくてもつやつやとしたキレイな被毛を保つことができます。一方、シニア期の犬は新陳代謝も落ち、ホルモン機能も衰えてくるため、被毛がぼさぼさになってしまったり、艶が失われてしまったりします。
2.被毛の色
被毛から犬の年齢を判断するポイントの2つめが、被毛の色そのものです。人間が年を重ねると白髪が増えてくるのと同じように、犬もシニアになるにつれて白髪混じりになってきたり、被毛の色が全体的に薄くなってきたりします。もともとの被毛の色の種類や濃さによって違いはありますが、若い犬はビビッドで溌剌な一方、シニアの犬は全体的にぼんやりと落ち着いた優しいイメージの見た目になります。
3.目の色
色という観点からいうと、目の色もまた犬の年齢を見た目から判別しようとするときに有効な部位の1つです。人間と同じく、犬も加齢によってだんだんと視力が衰えてきます。その原因の多くが白内障であり、白内障を発症する原因の多くが老化によるものです。白内障とは目の水晶体が濁ってくる病気で、病気が進行するとその名の通り、目が白っぽく見えてきます。若い犬でも白内障を患うことはありますが、目の色が白っぽくなっている犬はシニアであることが多いのです。
4.歯のきれいさ
犬にとっても歯みがきは大切。…とはわかっているけれど、歯みがきを嫌がる犬も多く、習慣づけるのはなかなか難しいですよね。すると、年を重ねていくごとにたまってしまうのが、歯垢です。シニア期の犬の多くが、痛みなどの形で顕在化しないにせよ、歯周病などの歯のトラブルを抱えています。そのため、若い犬は歯のお手入れをしなくてもキレイで白い歯をしていますが、年を重ねた犬ほど黄ばんだ歯になってしまうことが多いのです。
5.歩き方
単なる容姿だけでなく、動きからも年齢を推しはかることは可能です。チェックしたいのが、歩き方。パピー期の犬は、人間でいうヨチヨチ歩きのように、地面を踏みしめるようにぺたぺたと歩きます。成犬期になると、足取りはトロット走法と呼ばれるものに変わり、より軽やかになります。そして、シニア期になると足腰の衰えから、ゆっくりとした足取りになっていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?私たち自身が若く見られると嬉しいのと同様に、愛犬が若く見られると何だか嬉しくなるものですよね。ですが、ブラッシングや歯みがき、また、普段の食事の栄養の偏りなど、飼い主さんのお手入れやケアの不足で愛犬の見た目が悪くなってしまっていると、逆に実年齢より老け込んで見られてしまうかもしれないということです。老化による見た目の変化はある程度は避けられないものですが、少しでも若々しさを保てるよう、飼い主さんの日頃のケアもとても大切ですよ。