犬の大きさごとに必要な室内の注意点
近年では小型犬だけでなく中型犬や大型犬も室内で飼育している方が増えていますよね。一緒にいられる時間が多くなるので、飼い主さんにとっても犬にとっても嬉しい状況の変化だといえると思います。しかし、犬の大きさはそれぞれ違う為、室内で飼っているからこそ注意が必要なことがあります。そこで今回は大きさによる注意点をそれぞれご紹介していきます。
犬の専用スペースを作ってあげる
室内で飼育している人の中で放し飼いにしている方は意外にも多いのではないでしょうか。愛犬が自由に部屋を往来でき、自由に過ごせるから良いのではないかと思いますよね。しかし、放し飼いにしてしまうと「自分はここのボスだ」という認識が強くなり、来客を侵入者と認識して吠えてしまったり、自由にして良いという考えから部屋を荒らしてしまうケースがあります。
主従関係が逆転してしまうと、その後のしつけなどが大変になってしまいます。室内で飼育する場合でも、犬専用のケージやスペースを確保することが大切です。
スペースは犬の大きさによって考える
愛犬のスペースを作ってあげようと意気込んで、とても広いケージを購入する飼い主さんがいますが、そこまで大きいものでなくても良いんです。小型犬は畳1畳分、中型犬は2畳分、大型犬は3畳分の広さが最低限必要とされています。この広さを目安として作るように心がけてください。
また、犬専用のスペースとなる為、その中に寝床、食事をする場所、トイレの場所を作ってあげると快適に過ごせます。ただし、トイレは寝床となるベッド等とは少し距離を離して設置してあげましょう。
犬用スペースの場所も考える
室内であればどこでも良いという訳ではなく、必ず飼い主さんの目が届く場所にスペースを作ります。死角となる場所だと、万が一愛犬に何か異変があった場合すぐに気が付けない為です。また、冷暖房など空調が直接当たる場所や、廊下や部屋の入口のすぐ近くといった人の往来が激しい場所も犬用スペースの場所としては不向きです。
愛犬が静かに休める場所を探してあげることが大切です。
誤飲・誤食に気を付ける
一緒に生活していると、犬にとって悪影響のものを誤って食べたり飲んでしまうことがあります。誤飲や誤食によって、食中毒・下痢・嘔吐・喉に詰まらせてしまうなど危険な状態に陥ってしまったというケースも報告されています。
こういった危険から愛犬を守る為にも、犬専用のスペース付近には誤飲・誤食をしそうなものは絶対に置かないという意識を持つことが重要です。床だけでなく犬の顔や手が届く高さにも危険なものはないか、観葉植物や電化製品など転倒する恐れのあるものはないか入念にチェックしておくことをオススメします。
また、キッチンやお風呂場など愛犬が入らないように仕切りを作るのも一つの方法です。犬専用の柵以外でも人間の子供用の柵で代用することも可能です。取り付けする際は、少しの衝撃で倒れてしまわないように壁などに固定して安定しているかどうか確認しましょう。
快適な温度設定を行う
犬種によって快適と感じる温度に差があることをご存知ですか?シングルコートの犬種に比べてダブルコートの犬種の方が寒さに強く、暑さに弱い傾向があります。シングルコートの犬種の場合、夏場は22℃~25℃、冬場は20℃~25℃、ダブルコートの犬種の場合、夏場は23℃~26℃、冬場は19℃~23℃が適温とされています。
冷房や暖房を使用することはもちろん、必要に応じて夏場であればペット用のクールマット、冬場であれば湯たんぽを寝床に入れてあげるなど、その季節ごとのアイテムを使って愛犬が快適に過ごせるように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。近年増えている犬の室内飼育ですが、愛犬が快適かつ安全に過ごせるように考えたり、工夫してあげることが飼い主としての役割です。準備やスペースを確保することは少し大変ですが、今回ご紹介した内容を踏まえて再度考え直す機会になれば嬉しいです。