興奮させすぎるとどのような危険性があるの?
ケガをしやすくなる
興奮状態になっている犬は周りのことがあまりよく見えていません。しかも、走り回ったりジャンプをしたりして元気に動き回ることが多いので、家具や壁にぶつかって怪我をしてしまうことがよくあります。
また、興奮状態の時は力加減が制御できなくなるので、いつもより力を込めて走り回った結果、関節を痛めてしまった!なんていうことも少なくありません。私の話になってしまいますが、私の愛犬は以前興奮しながら走り回っていた時に後ろ足を脱臼してしまいました。小型犬は関節が弱い犬種が多いので特に注意が必要といえますよ。
また、外で犬が興奮した時に飼い主の手からリードが離れてしまい、そのまま犬が道路に飛び出して交通事故にあってしまった。という悲しいお話もあったりします。
誤飲をする危険性
犬は遊びに夢中になった時にも凄く興奮することがあります。オモチャを使って愛犬と一緒に遊んでいると、愛犬が興奮して本気で噛んできた。という経験をもつ飼い主はたくさんいるのではないでしょうか。犬が興奮状態になっている時は、大好きな飼い主に対しても本気で噛んでしまうほど自制が効かなくなることがあります。
また、それほど犬が興奮状態になっている時は周りの人をケガをさせるだけなく、オモチャなどを誤飲してしまう危険性もあります。興奮していると本能が出やすくなるので、勢いよく噛んだ時にオモチャのカケラを飲み込みやすいのでしょうね。誤飲してしまうと、飲み込んだものがのどや腸に詰まったり内臓を傷つけたりする場合が多く、酷い時は開腹手術をしないといけない場合もありますよ。
他の犬とケンカをする危険性
散歩中に苦手な犬や相性の悪い犬と出会った時に、興奮して歯をむき出しにしながら吠えたり噛みつこうとしたりすることってありますよね。ほとんどの場合は、愛犬の様子を見て飼い主同士が犬を離れさせることと思いますが、犬同士が噛みつくほどのケンカしてトラブルになってしまった。というケースも少なくありません。特に、中型犬や大型犬は元々力が強いので興奮しすぎた状態になると、飼い主の制止を振り切ってケンカをする可能性が高いといえます。なかにはケンカを止めようとした飼い主に噛みついて、皆が悲しい思いをしてしまう場合もあるそうです。
興奮させないようにするための予防法とは
興奮しやすいものから遠ざける
愛犬の興奮しやすいものが分かっている場合は、あらかじめ遠ざけて予防しておくことに越したことはありません。例えば、相性の悪い犬と会った時にいつも興奮するのでしたら、なるべく出会わないように散歩のルートを変える。散歩の時間帯をずらすとすぐに予防できるといえますよ。
「おすわり」「待て」「伏せ」ができるようにしておく
犬が興奮した時は、落ち着かせることが効果的となります。ですので、愛犬が興奮しすぎた時のために、心を落ち着かせるためのトレーニングを日頃から行っておくことも大切といえます。
犬の気持ちを落ち着かせるためには、「おすわり」「待て」「伏せ」といった基本的なコマンド(指示)が効果的といわれています。「少し興奮しているな」と感じた時に、これらのコマンドを行うことで、犬はコマンドに意識が向いて心を落ち着かせることができるのだそうです。
ケガや誤飲の危険性を取り除く
犬が興奮した時はケガや誤飲のリスクがグン!と高まります。ですので、愛犬が生活しているスペースにケガや誤飲する可能性のものがある場合は、少しでもリスクを減らすために出来る限り取り除いておきましょう。
また、壁や家具などにクッション材を取り付けたり、床を滑りにくい素材(コルクマットやクッション性のあるカーペットなど)にするとケガのリスクを大幅に減らすことができますよ。
落ち着ける場所をつくる
雷や電車の音など何らかのことで怯えて興奮状態になってしまう時は、落ち着ける場所をつくってあげることをおススメします。犬はうす暗くて狭い場所にいると落ち着きやすいので、部屋の端っこなどの静かな場所にドーム型の犬用ベッドを設置したり、段ボールなどで家をつくって愛犬の避難場所を用意してあげましょう。
まとめ
犬は興奮しすぎた時に自制が利かなくなる場合が多いです。その結果、ケガをしたり誤飲をしたり、相手を傷つけたりしてしまうことが少なからずあります。興奮させすぎないようにするためには、なるべく感情が高ぶりすぎないように接してあげるのが大事といえますね。また、興奮してしまった時のために、あらかじめ危険を取り除いたり落ち着かせる方法を用意しておくことも大切といえるでしょう。