犬が散歩中に吠える原因は?
警戒・威嚇している
犬が散歩中に吠える原因として多いのが『相手を警戒している』というもの。初めて出会った人や犬はどういった人や犬なのかが分からないので、「それ以上僕に近づくなよ!」という意味を込めながら吠えることがあります。また、犬は縄張り意識があるので、自分のテリトリーだと思っている散歩道に他の犬がやってきた時、「ここは僕の縄張りだぞー!」と威嚇しながら吠えることもあるそうですよ。
こういった警戒の意味を込めて吠える犬は、社交性が身に付いていない場合が多いようです。幼いころから人や犬と触れ合う経験があまりなかったことで、人や犬との距離感が分からずに怖がったり警戒心を持ちやすかったりします。その結果として吠えてしまうことがあるそうです。
ちなみに、フレンドリーな犬がいきなり近づいてきて愛犬が吠えることってありませんか?そういう時は、ご想像のとおり「いきなり近づいてくるなよー!」と愛犬が威嚇しているといえます。そういった場合は、相手の犬には少し可哀想ですが触れ合わせても愛犬が嫌がる可能性が高いので、一旦距離を置いたほうがいいといえるかもしれないですね。
遊びたがっている
犬は嬉しい時にも吠えることがあります。いつも仲良くしている友達に会えると嬉しくてつい「遊ぼ~!」と吠えてしまうのでしょうね。また、初めて出会った人や犬でも、何か惹かれるものがあると「僕と仲良くして」といった意味を込めながら吠えることがありますよ。
嬉しくて吠えている場合は、相手と何回も会うことで次第に吠えにくくなることが多いようです。私たち人間も友達になりたての頃はその人と遊ぶのが凄く楽しく新鮮でウキウキしますよね。そして、月日を重ねるごとに自然と相手の気持ちが分かったり、言葉が少なくても楽しい時間を過ごす事ができるようになることが多いと思います。おそらく、犬も同じような心理状態で次第に落ち着いていくのかもしれませんね。
吠えないようにするための対策とは?
落ち着かせるのが大切
犬が吠える時は興奮状態になっている場合が多いですから、「吠えそうだな」と感じた時は落ち着かせることが大切といえます。例えば、向こうから犬がやってきた時に愛犬を見ると、「なんか吠えそうな感じがする」と思う時ってありますよね?そう思った時は、愛犬が吠える前に「おすわり」と「待て」の指示をします。そうすると、愛犬は指示されたことに意識が向きやすくなって吠えにくくなります。もし、おすわりや待てをさせても吠えてしまった時は、相手の犬を見ないように愛犬の前に立ちはだかるか、その場を離れて落ち着かせるようにしましょう。
苦手な犬に吠える時は避けるのも効果的
「何度吠えないように頑張っても、吠えてしまう。」という犬は少なからずいることでしょう。そんな場合は、愛犬が吠える人や犬から離れるのも効果的といえますよ。というのも、犬は毎回吠えていると吠え癖がついてしまうからです。吠えることが習慣になってしまうとすぐに吠えたり改善するのが難しくなったりしてしまうので、愛犬がいつも吠える人や犬と出会わないように、散歩のルートを変更したり時間帯を変えるといいかもしれません。
少しずつ慣れさせる
「愛犬と頑張って、少しずつ吠えないようにしたい!」という人は、もう1つ効果的な方法があります。それは、少しずつ相手に近づいて慣れさせるというものです。先ほどお伝えした「落ち着かせる」方法と似ていますが、こちらの方法は少しずつ相手との距離を詰めて慣れさせていくという方法となります。
愛犬がいつも吠えてしまう人や犬と出会ったら、愛犬が吠えない距離でおすわりをさせます。愛犬と相手の距離が5mほどの時に吠えるのでしたら、6mくらいの距離で愛犬におすわりさせます。その時に、愛犬が吠えずにじっと出来たら思いっきり褒めてあげましょう。そして、次は5m、4mといった風に少しずつ相手と距離を縮めるようにしていきます。そうすることで、少しずつ吠えにくくなるそうですよ。また、こういったトレーニングをしていると、他の犬に対しても吠えにくくなるのだとか。ちなみに、もし吠えてしまったら一旦その場を離れて気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
また、このトレーニングは相手の人や犬の協力が必要となります。ですので、迷惑をかけないようにあらかじめ事情を話して行うようにしてくださいね。
まとめ
犬が吠えている時は何らかの気持ちを周りに伝えているといえます。ですので、まずは何故吠えているのかを理解して、気持ちを落ち着かせることが大切といえるでしょう。愛犬が嬉しくて吠えている場合は、相手の飼い主や犬が嫌がっていないようでしたら大目に見てもいいかもしれませんね。