気になる…犬がお尻を当ててくる心理
飼い主さんが部屋で座ってくつろいでいるときなどに、愛犬がそばにやってきたと思ったらくるりと背を向け、飼い主さんにお尻をピトッと当てて座ったり、寝そべったりすることはありませんか?なんとなく、不思議な行動に思えます。
わが家の柴犬女子は、あまりベタベタ甘えてくるタイプではありませんが、お尻はよく当ててきます。愛犬がお尻を当ててきているときに、私が横にずれると愛犬もすかさず横にずれて、またお尻を当ててきます。寒い季節は、愛犬のモフモフのお尻から温もりが伝わってきて暖かいです。
でも、犬がお尻を当てているときはそっぽを向くことになるので、「え…私のこと、嫌いなの?」と心配になる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。実際のところ、犬が飼い主さんにお尻を当ててくるのはどのような心理からなのか、気になりますね…。そこで今回は、犬が飼い主さんにお尻を当ててくる心理について迫ってみたいと思います。
犬が飼い主にお尻を当ててくる心理①「信頼しています!」
人の最大視野は約210度なのに対し、犬の最大視野は、犬種によって異なりますが、約250~290度です。人よりも視野がずっと広い犬ですが、それでも後ろから襲われたらかないません。そのため、犬は信頼している相手以外には、無防備な背中やお尻をなかなか見せようとしません。
ですから、愛犬が飼い主さんにお尻を当ててくるのは、飼い主さんを安心して背を向けられる存在と思っているからこそです。お尻だけを当ててそっぽを向くなんて、一見冷たい態度に見えますが、じつは信頼の証しなのです。
犬が飼い主にお尻を当ててくる心理②「安心したくて…」
野生時代の犬たちは、群れの仲間同士でお尻をくっつけ合って死角をなくして、休んだり眠ったりしていました。こうすることで、敵がどの方向から襲ってきても察知することができ、また急所のひとつである後ろ足を守ることもできました。野生の犬が後ろ足を負傷すれば、敵から逃げることも獲物を捕らえることもできず、死につながりかねません。
かつて群れの仲間同士でお尻をくっつけ合って身を守っていた犬は、今でも信頼できる相手にお尻を当てると安心感を得ることができます。ですから、安心してゆっくりくつろいだり眠ったりしたいときや、不安を感じていて安心感を得たいときに、信頼している飼い主さんにお尻を当ててきます。
わが家の愛犬は、何かにびっくりしたときや、初対面の人が家へやってきたときなどに、大急ぎで家族の元へ駆け寄り、お尻を当ててきます。
犬が飼い主にお尻を当ててくる心理③「甘えたいの」
犬は飼い主さんに甘えたいとき、体をこすりつけたり、押し当てたりしてきます。愛犬がお尻を当てて、飼い主さんの顔をチラチラ振り返って見ているときは、飼い主さんに甘えたいサインです。なでたりマッサージしたりして、愛犬の気持ちに応えてあげると喜ぶでしょう。少しなでてあげると、「もっとなでて」と言わんばかりに、さらにお尻をグイグイ押し当ててくることも。
まとめ
今回は、犬が飼い主にお尻を当ててくる心理について迫ってみましたが、いかがだったでしょうか?
愛犬が飼い主さんにお尻を当ててくるのは、飼い主さんにとって残念なことなのかと思いきや、じつは喜ぶべきことのようです。
わが家の愛犬のように普段あまり甘えてくることはなくても、お尻を当ててくれるのであれば、「信頼してくれているんだなぁ」とうれしい気持ちになりますし、愛犬との関係性に自信が持てますね。
愛犬がピトッとお尻を当ててきたら、時には優しく声を掛けたりなでたりしてみてはいかがでしょうか。きっと、さらに愛犬との信頼関係が深まりますよ。