犬が大興奮する理由とは?
同じような場面でも興奮する犬と興奮しない犬がいます。これは、子犬時代から興奮するようなシーンが多い環境で育っている場合は、成犬になっても似たシチュエーションで興奮しやすくなる傾向があります。逆に、子犬時代に興奮するようなシーンがあまりない環境で育っている場合は、比較的落ち着いた穏やかな性格になります。
犬が興奮する理由としては以下のようなことが考えられます。
- 飼い主や来客に対する喜びや何かしてくれるのではという期待
- 欲求不満によるストレス
- 何かを要求、アピールしたい気持ち
- テリトリーを守ろうとする本能
- 過去のトラウマや見知らぬものによる警戒心
いつもどんな時に愛犬が興奮しやすいのかを観察して、原因を探ってみましょう。心当たりがある場合は、その原因となるものを可能な限り取り除いてあげる必要があります。特におもちゃなど物に対して興奮する場合は取り除くことは比較的可能ではないでしょうか。
犬が興奮するとどんな危険があるの?
愛犬が興奮している場合は、色々な危険性が潜んでいるということを理解しなくてはいけません。
ケガをする、ケガをさせる
一度興奮してしまうと自分をコントロールすることが難しい為、走り回って障害物へ衝突してケガをすることもあれば、人や他の犬に飛び掛かってケガをさせてしまう恐れがあります。また、犬同士の場合だとお互いに制御ができず喧嘩に発展してしまうことも考えられます。中型犬以上になると力も強い為、飼い主さん1人では制止させることが難しいでしょう。
体を痛める
興奮する度に何度も繰り返し飛び跳ねたり、走り回ったりしていると関節など体の一部を痛めてしまいます。特に膝の関節を痛めてしまうと「膝蓋骨脱臼」になる恐れがあります。また小型犬の場合は骨が細い為、なるべく大きな負担を与えないようにしたいものです。
誤飲・誤食
興奮していると近くにあるものを食べたり、または飲み込んでしまうようなケースもあります。
この場合、すぐに口から取り出すことができれば良いですが、飲み込んでしまって体調不良や喉や腸管に詰まると手術を行う必要が出てきてしまいます。
破損事故につながる
興奮状態の犬をそのまま放っておくと思わぬ破損事故につながる危険性があります。屋外であれば、人や他の犬に接触する恐れはもちろん、止めてあった自転車や自動車、標識などに衝突して破損させてしまうということも考えられますよね。
その場合は、賠償責任を負わなければならないことも。さらには、興奮している犬を避けようとして自動車や自転車が事故を起こしてしまうこともあるでしょう。 室内であれば、家電製品のコードに足を引っかけて家電製品を壊してしまったり、ソファーやテーブルの脚などを破壊するケースが挙げられます。
上記のように、犬が興奮することによって考えられる危険性は数多くあります。
ただ少し興奮しているだけと安易に捉えないようにしましょう。
犬が興奮しているときの対処法
もし愛犬が興奮してしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
落ち着かせるコマンドを決めておく
しつけの段階で、「待て」「お座り」など愛犬がこのコマンドなら落ち着いて過ごせるというものを作っておくと非常に役に立ちます。
これは、しっかりとしつけを行っていないといざという時にコマンドを無視して興奮する可能性がありますので、あきらめずに根気強く教えていきましょう。
抱きしめる・撫でる
興奮し出した時であれば抱きしめたり、撫でたりすることで愛犬が落ち着きを取り戻すことがあります。撫でる際は、首・頬・あごの下・背中・頭の後ろ・お腹などがオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。興奮している愛犬をそのままにせず、なぜ興奮するのか理由を考えてあげましょう。もしかしたら何かストレスを抱えているのかもしれませんし、愛犬にとってトラウマがあるのかもしれません。
また、愛犬が家の中で興奮している場合は落ち着くまで無視をすることも効果的ですが、ケガいては遅いので臨機応変に対応したいものですね。