春から夏にかけての天気の特徴
春から夏にかけての天気の特徴は気温が安定しないだけでなく、台風やゲリラ豪雨なども多い時期なので気圧の変動も大きくなります。春の終わりからは梅雨期間に突入するため、犬が苦手な高温多湿な時期も乗り越えなければいけません。
もともと犬は7℃以上の寒暖差には弱いといわれ、気温が安定しないこの時期に体調を崩す子も少なくありません。春には中国やモンゴルから黄砂が飛散してきたり、綺麗に咲いたお花の花粉が気になる時期でもあります。暖かくなり色んな場所に愛犬と遊びに行きたくなる時期だからこそ、春から夏にかけて、愛犬に対して気をつけていただきたいことをお伝えしていきます。
季節が春から夏に変わる時に注意すべき犬のコト3選
1.換毛期
犬には毛が生え変わる換毛期が年に2回あります。季節は春と秋。それぞれが冬毛から夏毛へ、夏毛から冬毛へと生え変わり、その季節を快適に過ごせるよう体温調節しやすい被毛へと生え変わっていくのです。換毛期の期間は個体差が大きく、長い子だと数ヶ月かかるため春の換毛期が初夏まで続くケースもあります。
手入れを怠ると毛玉ができ、湿疹やかゆみなど多くの皮膚トラブルの原因になりかねます。不要な被毛を取り除くためのケアを毎日しっかりしてあげましょう。
換毛期のケアはとにかくブラッシングです。犬種によって被毛のタイプが違うので愛犬に合ったブラシを選んでブラッシングしてあげましょう。長毛種であれば毛玉をほぐしやすいスリッカーブラシで優しくブラッシングした後に、ピンブラシで毛の流れを整えてあげるのがお勧め。短頭種はラバーブラシや獣毛ブラシで皮膚を傷つけないようブラッシングしましょう。
ブラッシング自体は愛犬の体に適度なマッサージ効果も与えるので、血流や血行が良くなり疲労回復に繋がるなど皮膚以外の健康にも嬉しい一面があります。相当量の被毛が抜ける時期なのでお掃除は大変になりますが、愛犬とのコミュニケーションをとれる時間にもなりますので可能な限り毎日行ってくださいね。
2.自律神経の乱れに注意
自律神経とは自身の意思とは無関係に24時間働いてくれる2つの神経。身体が活動的になっている時は交感神経が優位に働き、安静時には副交感神経が優位に働きます。この2つの神経のバランスが崩れることによって、体の様々な器官や精神面に不調が現われるといわれています。
春から夏にかけては、気温や天候が安定せず、また梅雨や台風により気圧の変動も大きいため、犬の自律神経もその影響を受け交感神経と副交感神経のバランスが悪くなりやすい時期。人間であれば自らストレス解消やリラックス法など行うことができますが、犬は飼い主さんが気を配ってあげなければいけません。
自律神経の健康を保つには交感神経と副交感神経のバランスを意識した生活をすること。活発に思いっきり楽しく遊ぶ時間と、しっかりと休息する時間を持つことが大切です。
規則正しい生活と適度な運動、安心して眠れる環境を用意してあげましょう。また日光浴をしたり、飼い主さんと一緒に遊びスキンシップの時間を持つこともお勧め。犬の健康を守る上で、基本的な生活ではありますが、春から夏に変わる時期はいつもより気にかけてあげましょう。
3.色々なアレルギーに注意
近年、アレルギーを持っている犬がとても多いですよね。特に春や夏の暖かい季節に症状が強く出てしまうケースが多いように思います。急性の蕁麻疹や日常的に出てしまう湿疹など、痒みや出血、脱毛なども見られ愛犬がストレスを感じてしまうような症状が多いです。
- 花粉症
- 黄砂
- 雑草
- カビ
- ノミやダニ
上記は食物アレルギー以外で春から夏にかけて、アレルギーの原因になるものです。ノミやダニに関しては春から予防薬が開始される地域が多いと思うので、動物病院で購入し毎月予防薬を与えることで防ぐことができます。
しかし他のアレルゲンに関しては全て環境アレルギーなので、完璧に防ぎきる事は難しいかもしれません。可能な限りアレルゲンとの接触を避けて居住空間や愛犬の寝床などを清潔に保ちましょう。また症状が落ち着かない時は、獣医さんに診てもらいシャンプーの頻度のアドバイスをもらったり、アレルギー検査をしてみるのも良いでしょう。
まとめ
急な気温の上昇、また黄砂やPM2.5などで空気が綺麗ではないこともあり、この時期の犬の健康トラブルは意外と多いと思います。寒い冬から開放され、緑や自然の中をお散歩するのが楽しい季節ではありますが、犬はとってもデリケート。日頃のお手入れや、お散歩の時間帯、また行く場所なども気を配ってあげましょう。