犬が反応しやすい言葉ってどんな言葉?
犬には反応しやすい言葉とそうでない言葉があります。そもそも犬にとって言葉は、人間のように「○○という意味のある言語」という概念ではなく、「このイントネーションの声が聞こえたら良いことが起きる!」というような感覚です。
しかし、その中でも繰り返し同じ言葉を聞くことで、「以前この言葉をかけられたときはおやつをもらえた」というように言葉の大まかな意味を理解することができるのです。
短い言葉は覚えやすい
犬が聴き取りやすい言葉の大きな要素として短い言葉が挙げられます。長々と人が人に対して喋りかけるように言葉を発しても、人間の使う言葉の意味自体を理解することができない犬にとっては、理解することはできず、さらに聴き取ることも難しいです。
例えばおしっこをトイレではない場所でしてしまった場合、「ここにしちゃいけないってこの前も言ったでしょ!」と言っても、その言葉の意味を犬は理解できません。「何か言ってるけど、それよりも怖い」と言葉を聞き取ろうとする前に感情を優先してしまうのです。
何度も繰り返すことで行動と共に覚える
さらに犬にとって聴き取りやすい短い言葉を何度も繰り返し聞かせることで犬はその言葉が持つ意味を漠然と理解することができるようになります。しかし、ただ単に言葉を発するだけでは理解できません。そのため、その言葉と共に常に同じ行動を取るようにしましょう。例を挙げるならば「ごはん」と言った後にごはんを与える、「散歩」と言った後に散歩へ連れて行きます。
そうすることによって「この言葉が出たということは、次はこれが起こる」というように学習し、予測することができるようになります。
犬が反応しやすい飼い主の言葉
続いて犬が反応しやすく、多くの飼い主さんが使っているであろう言葉を3つご紹介します。これらの言葉を聞くと、飼い主がその行動を起こす前に喜び興奮し出すというわんちゃんもとても多いですよ!
1.「さんぽ」
まずは「さんぽ」です。3音だけなので犬も聴き取りやすい上、散歩という言葉に意味は1つしかないため、飼い主さんも使いやすいのではないでしょうか。繰り返し散歩に行く前に「さんぽ」と言うことで、徐々に「この言葉が出たらお外に連れて行ってもらえる」と犬が自ら学習し理解できるようになります。言葉の意味を完璧に理解すると、「散歩、行く?」というように他の言葉を繋げても「さんぽ」という音を拾い理解できるようになります。
2.「ごはん」
毎日の日課の中で複数回登場するであろうごはんタイムに使える「ごはん」という言葉も、犬が反応しやすく理解しやすい言葉の1つです。登場する頻度も多いため、1番早くこの言葉に反応するようになったというわんちゃんも多いです。
こちらも完璧に反応できるようになった後は、「ごはん食べる?」と他の言葉と繋げて使っても反応するようになります。難しいことではないため、ごはんを与える前に毎回声をかけるようにしてみましょう。
3.「おやつ」
言葉をいくつか覚えるようになると、最も反応が大きい言葉が「おやつ」であるというご家庭も多いのではないでしょうか。こちらも音が3音だけなので聴き取りやすい上、犬ならみんなが大好きなおやつが出てくるため、学習が早い傾向にあります。
言葉に反応できるようになった後は、「おやつ」と小さな声で言ってもぴくっと耳を動かしたり、寝ていたわんちゃんがガバッと起き上がるというお家も珍しくありません。
「あっち」などの曖昧な表現は伝わりにくい
長々と話しかけても言葉の意味自体をはっきり理解できない犬は困ってしまいます。しかし、短い言葉であっても覚えられない言葉は多く存在します。特に曖昧な表現は理解しにくいため、犬に話しかける際は避けるようにしましょう。
例えば「あっち」や「こっち」といったはっきりとした意味を持たない言葉は、犬にとっても理解できないだけでなく、混乱させてしまう恐れがあります。なるべくはっきりとした意味を持つ、短い言葉を使うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょう。犬が反応しやすい言葉に大切な要素は「短い」というポイントです。まだ子犬の時期であれば覚えている言葉が少ないと思います。ぜひ今後使う機会の多い言葉は短い言葉で言うようにし、家族で統一させましょう。
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50代以上 女性 プーリ