犬は不衛生な環境にいるとどうなる?理解しておくべきリスク
寄生虫に感染する
不衛生な環境で平然と犬を飼っている人は、おそらくフィラリアなどの予防接種はしていない可能性もあるかもしれません。フィラリアだけでなく、マダニ、ダニ、回虫などの寄生虫に感染するリスクもあります。
腐敗した食事による消化器系の病気になる
犬は人間よりも強い消化器官をもっていますが、腐敗したものを食べると下痢をすることがあります。
皮膚病を発症する
湿っていたり、ダニやノミの温床となっていたりする寝床で長時間過ごしていたら、皮膚病になることがあります。
人間が人獣共通感染症に感染する
ノミやマダニは人間にも感染します。
犬が健康に暮らすための住環境とは?
清潔な寝床
身体的にも精神的にもリラックスし、体を休めるためには清潔な寝床がかかせません。
体を清潔に保つ
被毛が汚れないように、常に清潔な状態を保つように心がけます。毎日ブラッシングをしたり、散歩の後に足の裏を拭いたり、食事の後に歯の状態を見る、排泄の後に肛門付近を拭う…と言ったケアで、健康状態をチェックすることができます。
適度に運動させる
犬種や年齢、体格によって必要な運動量は違いますが、たとえ小型犬でも、できるだけ毎日運動できる時間を作りましょう。太陽を浴びることで骨が丈夫になり、夜もよく眠るようになります。
犬の体格や体質、年齢に合った量と質の食事
一度の食事で残すことがない量を与えましょう。残した食事をそのままにして、また次の食事につぎ足すと、どれだけ食べたかが把握しにくくなります。清潔な食器で、犬の体格や体質、年齢にあった食事を与えましょう。
排泄物はすぐに取り除く
外飼いの場合でも、犬が排泄したらなるべく早く取り除きましょう。長く置けば置くほど、排泄物は腐敗し、悪臭が強くなります。外飼いでも、犬の健康のために犬小屋の中だけでなく、犬小屋の周りも常に清潔な状態を保てるように心がけましょう。
まとめ
犬だけではなく、何か動物を自分の家族として迎え入れるという決断をしたなら、その動物の命に対して責任が生じます。天寿を全うできるようにその動物の習性に合わせ、心地よく過ごせるような環境を作るのも飼い主としての責務です。
もし、自分が悪臭で満ちた部屋に監禁されて、腐った食べ物しか与えられなかったらどんな気持ちになるでしょう?そんな飼い方は、虐待でしかありません。
また、「人獣共通感染症」と言う、違う視点で言うと、愛犬を清潔な環境で飼育することで人間が病気になるのを防ぐことができる、とも言えます。いずれにせよ、「犬を清潔な環境で飼う」ということは、人間と動物、どちらにとっても良いことだと言えそうです。