効果①家族間のコミュニケーションが増える
犬を飼うということはとても楽しいことでもあり、大変なことでもあります。そのため、その時々で様々な苦労や喜びを感じることがあるでしょう。そうしたとき「今日おすわりができるようになった!」「いたずらが多いから床に物を置かないように気をつけよう」など、家族間で喜びを共有したり、困ったことを相談し合ったりすることも増えると思います。
愛犬を囲んで会話やコミュニケーションも増えるでしょうし、公園への散歩など外出の機会も増えると思います。子供の思春期が近づいて会話が減ってきた家庭で犬を飼い始めたら、また子供の笑顔が多く見られるようになったり、犬に関する話から学校での話や悩み事なども話してくれるようになったりしたという家庭も少なくありません。
1対1ではうまく会話ができない場合でも愛犬の存在が緩衝材となり、自然に会話をすることができるということは多く見られることで、それは子供が巣立った夫婦の家庭などでも同じです。
効果②子供への教育のきっかけができる
犬を飼うことは命を育てるというとても重大なことです。犬はぬいぐるみやロボットとは違い、日々成長し、私たち人間よりも早く死に向かって老いていきます。十数年に凝縮されたひとつの人生をそばで見続けることは、子供にとっても非常に大きな影響を与えるでしょう。
コロコロとして愛らしい子犬があっという間に大きくなり、しつけによって少しずつコミュニケーションを取れるようになり、時にはケガや病気を患うこともあるでしょう。そして年齢を重ねることで徐々に体力が落ちていき、健康なときにはできていたことができなくなる。そうした変化を身近で感じることは、命のはかなさを知るきっかけになりますし、状況にあわせて相手を思いやり気遣うことを学ぶ機会でもあります。
犬を飼っているからと言って、犬の成長や変化に無関心であれば何も学ぶことはできません。しかし、親がしっかりと愛犬の体のことやしつけのことを説明し、どのように対応すればいいのかなどを一緒に考えていくことで、子供にとって非常に大切なことを学ぶ機会になると思います。
効果③地域との関わりが増える
犬を飼う場合は、必ず散歩をしなければなりません。そのため、犬を飼っている人と飼っていない人では近所の道を歩いたり公園に行ったりする回数が大きく異なると言われています。また、犬を連れていると、同様に犬の散歩をしている人と話をすることが多くありますし、公園にいる人とも話す機会は増える傾向にあります。
そのため、犬の散歩をすることでそれまで話したことがなかった近所の人たちと関わりを持つきっかけにもなるのです。地域での関わりを面倒に感じる人もいるかもしれませんが、困ったときや何かあったときに助け合える存在が近くにいるということはとても心強いものです。特に子供のいる家庭では地域の人が見守ってくれる存在にもなりますし、仕事を引退した人にとっては新たなコミュニティとなるでしょう。
犬を飼うことによる家族への効果まとめ
犬を飼い始めると毎日散歩に行かなければならない大変さや長時間の外出・外泊が難しくなるなどのデメリットもありますが、それを超えるメリットがたくさんあると思います。
命を育て見守り続けることは、子供の情操教育にも大きな影響があると思いますし、愛犬をきっかけにたくさんのコミュニケーションを取ることもできると思います。愛犬を育てる中で生まれた喜びを共有し、悩みや困りごとを家族みんなで話し合って解決することで、お互いの考え方を知ることができて家族の絆も強くなるでしょう。